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    憲政の常道はどこへ - 2010.11.30 Tue

    参議院で26日「問責決議」をされた仙谷由人官房長官馬淵澄夫国土交通相は、週が明けてもそのポストに居座っています。すでに、柳田稔法相のクビをとられた菅直人内閣は、これ以上の辞任ドミノが起これば、もうもたないのは事実ではあります。問責決議には法的拘束力はないとはいえ、仙谷、馬淵両氏の問責理由と柳田氏のそれを比べると、仙谷、馬淵氏の方が重いようにみえます。政権維持のために仙谷、馬淵氏を居座らせるこの政権の良識を疑わせます。

    sengoku 

    ●直近の民意論はどこへ行った

    仙谷官房長官は参議院での問責決議可決後最初の記者会見で、「(辞任は)全くと言っていいほどない。命じられた職務を全うするだけだ」と明言しました。法律家である仙谷氏は、内閣への不信任決議権を持つ衆院の判断が優先されると理由付けました。衆議院はたしかに不信任案を否決しました。でも、そこで浮上するのは「直近の民意論」です。参議院の方が直近の民意であることは明白ですし、参議院で野党が多数になった福田康夫内閣、麻生太郎内閣のころ、民主党が「直近の民意論」をいいつのったのは、まだ記憶に新しいところです。

    ●法律以前の了解事項をないがしろに

    政権交代が実現して1年余。この間、民主党政権は「国民との契約」と胸を張ったマニフェストを裏切っただけでなく、もっと基本的な政治の了解事項を掘り崩してきました。小澤一郎氏の「政治資金規正法違反事件」、鳩山由紀夫氏の「子ども手当」問題と「政界引退撤回問題」、そして今回の「問責無視」。いずれも、法律の規制の及ばない、あるいは微妙な範囲の問題ではあります。また「熟議の民主主義」をうたっていたのに、夏の臨時国会は、民主党から出ている参議院議長が議論を封殺して会期を終わらせてしまいました。

    鳩山由紀夫 

    ●法律が規制していなければ何でもできる?

    行政は法律の枠を踏み越えることはできません。また、何人も法律を犯さないかぎりは罰せられることはありません。これは法治国家の原則です。その法律をつくる広範な権能を与えられている政治家が「法律が規制していないから」という理由で政治家としての責任を逃れようとするのには違和感を覚えます。

    ●日本の議会主義の基本だった憲政の常道

    戦前も含め、日本の議会主義には「憲政の常道」というモラルがありました。それは、規制する法律がない分野に政治が踏み込んだとき、政治家全体が国民に対して恥ずかしくない行動をとることです。小渕恵三内閣の防衛庁長官だった額賀福志郎氏は防衛庁調達実施本部背任事件を理由として当時与党が過半数割れであった参議院で1998年10月16日に問責決議案が可決され、11月に辞任を余儀なくされました。1979年のダグラス・グラマン献金事件で、いまの小沢氏同様不起訴処分になった故松野頼三氏は、国会での証人喚問を受けた上で議員辞職しました。

    ●憲政の常道はどこへ

    菅直人 

    仙谷、馬淵両氏の場合は自民党、公明党の方針のずれを利用して、あるいは北朝鮮による韓国砲撃事件という危機を隠れ蓑として居座るのでしょうか、はたまた「内閣改造」という煙幕の中で責任をあいまいにしたまま退場するのでしょうか、さらには「解散・総選挙」という霧の中にまぎれ込むつもりなのでしょうか。国会の一院の意思に正面から答えるつもりはないようです。一方で、菅首相は27日、鳩山由紀夫氏と都内の中華料理店で会談した中で「内閣支持率が1%になっても辞めない」と述べたそうです。これが憲政の常道にかなうものではないことはいうまでもありません。この発言が問題になると、鳩山氏は「それは菅首相のことばではない」といいだしたそうです。事実がどうであったかはともかく、「鳩山さんのいうことではねえ」と感じる人は少なくないでしょう。



     

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    Author: はぎたに じゅん
    TVコメンテーター
    法政大学法学部教授
    元朝日新聞編集委員
     政治記者、カイロ、ウィーン
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