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    定見なき政府 中国の「いまの所作」について - 2010.11.15 Mon

    アジア太平洋協力(APEC)首脳会議が終わりました。大がかりな国際会議前にテロ捜査情報が流出するという民主党政権の大失態はありましたが、警備面では無事に終わりました。また、世界に冠たる日本のホスピタリティは、中国やロシアの代表団をも満足させずにはおかなかったでしょう。

    ●APEC後も大きくは変わらぬ外交環境

    菅直人 
    菅直人首相

    しかし、われわれ日本国民にとっては、会議前の外交環境と会議後の外交環境はあまり変わっていません。日中、日露の首脳会談は行われましたが、菅直人首相が首脳外交の手腕を発揮して事態を打開したとは到底いえないからです。

    ●民主党政権が引き起こした3つの混乱

    民主党政権は、政権交代以降、日本にとって重要な隣人である3つの主要国との関係を混乱させました。鳩山由紀夫政権は普天間基地移転などをめぐって日米安保の土台に穴をあけました。この負の遺産の上で菅政権は、尖閣沖漁船衝突事件の扱いを誤り、尖閣に対する日本の主権を危うくしたのみならず、その間隙を縫うロシア大統領の国後島訪問を許したほか、中露両国間に領土問題での中露対日共同戦線を形成させてしまいした。こうした負の環境はAPECが終わっても、変わっていません。この状況を理解するうえで、13日(日)のNHK日曜討論での国分良成・慶応大学教授外交評論家の岡本行夫氏の発言がそれぞれ示唆に富んでいました。

    みずき 
    尖閣ビデオから

    ●中国にとっての日米安保

    国分教授は、こういいます。――録画していたわけではないので、2人の発言の細部に誤りがあるかもしれないことをあらかじめお断りしておきます――中国は日米安保はが日本が危険な存在になるのを防ぐ「ビンのふた」であるかぎりは歓迎し、それが対中包囲網になるときには強く批判した。一方、日米安保は中国をいまの地位に引き上げるのに大きな貢献をした。日本が中国にODAを供与することをアメリカは認めた、天安門事件のときに最初にに制裁の緩和に動いたのも(アメリカの寛容を背景とした)日本だった。台湾海峡危機が戦争に至るのを回避したのも日米安保のおかげである。

    ●「どういう所作をしていいかわからない」中国か?

    この上で国分教授は、いま、中国は経済が巨大になり、どういう所作をしてよいのかわからない状態だといいます。。これに対して岡本氏は、「どういう所作をしてよいのかわからない」というのは不適切だと指摘します。中国は1980年代から海洋戦略を設定して、西太平洋を中国の勢力圏とする手を着々と打っているのは明確で、計画的であるというのが岡本氏の見方です。

    ヴァリャーグ 
    中国が購入した旧ソ連の空母ヴァリャーグ

    ●世論にも中国評価の分裂

    「中国のいまの所作」についての2人の見解の違いは、いまの日本の世論やメディアにも見られる対中国観の大きな分裂を反映しています。かつての「ハト派」は国分教授、「タカ派」は岡本氏の見解をとります。

    ●政府に定見がなければ、場当たり外交になる

    世論の見方が異なるのは多様性の現れでもありますが、問題なのは外交・安全保障の責任を負う民主党政府に「中国の所作」についての定見がないように見えることです。国分教授の見方なのか、岡本氏の見方なのか、それともちがう何かなのか。政府から「中国のいまの所作」について評価が示されたことはありません。歴史と未来の座標軸の上で現実を評価することなくして、正しい方針は出てきません。尖閣問題をはじめとする危機に対し、政府の対応が場当たりにしかみえないのは、ここに原因があります。




     

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    Author: はぎたに じゅん
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    法政大学法学部教授
    元朝日新聞編集委員
     政治記者、カイロ、ウィーン
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