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    APECはホットな政治の季節 日米中の内憂外患 - 2010.11.01 Mon

    1113日、14日の両日、横浜でAPEC(Asia Pacific Economic
    Cooperationアジア太平洋経済協力)第18回首脳会議
    が開かれます。
     
    ●日米中の11月はホットな季節
     
    APECはこれまで、世界のほかの地域と比べて比較的安定した国々の親睦の場という色彩が強かったのですが、ことしは一転、日本、中国、東南アジアに、アメリカを巻き込んでの対立が通奏低音です。日本、アメリカ、中国にとって、この11月はホットな季節になりそうです。

    APEC 
     
    ●オバマはヨコハマで火中のクリを拾うか?
     
    アメリカのオバマ大統領APECを機会に、6日から14日にかけ、インド、インドネシア、韓国、日本の四カ国を歴訪します。このうち、20カ国・地域(G20)首脳会合が開催されるソウルでは11日、李明博・韓国大統領胡錦濤・中国国家主席とそれぞれ会談。13日にはAPEC首脳会議の開かれる横浜市で菅直人首相ギラード豪首相14日にロシアのメドベージェフ大統領とそれぞれ会談します。この歴訪はオバマ大統領就任以来の外遊の中でももっとも広範なものです。尖閣諸島問題で角突き合う日本と中国、北朝鮮をめぐる関係諸国の思惑の食い違い、そして、インドなど中国周辺諸国の合従連衡など、これまでになかった複雑な環太平洋情勢にオバマ大統領は直面します。

    obama 
    オバマ米大統領

    ●オバマの懸念 米中間選挙
     
    そのオバマ大統領は、2日(火)投票の中間選挙を控えています。選挙直前のニューヨークタイムズ/CBS世論調査によると、アメリカの有権者は野党・共和党に議会の多数を与えそうな情勢です。2年前の大統領選挙でオバマ氏支持に流れた女性、カトリックといった層が、今回は主に「大きな政府への警戒」から、共和党に流れているのが原因だそうです。中間選挙の結果がどう出るにせよ、あと2年はオバマ大統領はその任にあります。議会の多数を失えば、「理念倒れ」の感のあるオバマ大統領の外交面での威信も落ちます。アルカイダのテロが再び頭をもたげてもいます。こうしたアメリカの政治は、日本にも影響せずにはおきません。

    米議会 アメリカ議会議事堂
     
    ●中国のコワモテ外交は続く
     
    伸びゆく経済力に任せ、中国はコワモテの外交を続けています。東シナ海での振る舞いは、みなさんもよくご存じです。南シナ海で東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国に島の領有権を主張している中国は、「二国間での解決」を標榜しています。いってみれば、「タイマンで来い」という番長ばりの態度です。かねて、南シナ海をめぐり「航行の自由を重視する」と中国の膨張にクギを刺していたアメリカのクリントン国務長官は27日の日米外相会談で、「尖閣諸島は日米安保によるアメリカの防衛義務の対象になる」と中国の膨張主義への懸念を東シナ海に拡大しました。これに対し中国の楊潔篪外相は「言動を慎むべきだ」と異例の恫喝に出ました。

    hu 温家宝 
    胡錦濤主席       温家宝首相

     ●反日(?)運動に加え、権力内部の対立も顕在化

    しかし、その中国も一皮むけば、反政府・反共産党に転化しかねない反日運動をどう制御するかに悩んでいるようです。27日付の人民日報1面に掲載された論文は「多党制や三権分立という西側の政治体制モデルのまねはしない」と強調しました。温家宝首相は最近「経済改革を推し進めるだけでなく、政治改革の促進も必要だ。政治改革による保護なしでは、経済改革で得た進歩は失われる」と発言しています。人民日報の論文は胡錦濤・温家宝の改革路線に真っ向から水をかけるもので、政治改革・民主化をめぐる権力内の対立も次第に顕在化してきました。ハノイで菅直人首相をシカトした温さんもツライのかもしれません。
     
     ●ハノイで決定的になった日本の威信低下

    さて、どんじりに控えし日本ですが、ハノイでの日中首脳会談失敗をめぐる民主党政権の判断ミスはかなり決定的です。その後、お情けで「10分会談」が実現したものの、「玄関ではだめ、勝手口に回れ」といわれたようなものです。かつて「トランジスタ商人」と揶揄された日本国総理大臣は、ついに「御用聞き」扱いにまで落ちてしまいました。次は
    APECでの日中首脳会談が実現するかどうかに気を病むのでしょう。外交はプロトコル(儀礼)を重んじます。ハノイでの菅直人首相のみじめな状態は確実に今後の外交プロセスの中で、日本の威信を低下させるでしょう。

    菅直人 菅直人首相

    ●菅首相は五里霧中
     
    その菅首相が帰ってきた日本の内政はさらに深刻です。小澤一郎元代表の証人喚問問題で、岡田克也民主党幹事長は小澤氏本人に会うこともかなわず、臨時国会での補正予算審議はどうなるかまったくの五里霧中です。蓮舫さんが華やかに舞った「事業仕分け」は1030日にその第三弾を終わりましたが、「特別会計に切り込んで新たな財源16兆円余を生み出す」としていたのは絵空事だったということが確定しました。「今まで埋蔵金と言われていたものが、実は借金でできていたことが分かった」(富田俊基中央大教授)=毎日新聞。「幻想だった民主政権公約」=朝日新聞。ここまで書かれてはおしまいです。
     
      * * * *  * * *
     
    日米中それぞれに内憂外患を抱えた首脳が今月半ばに横浜で勢揃いします。民主主義の存在する日米は政権交代による転換という道が制度化されていますが、中国にはそれはありません。かなり危険な13億人の爆弾かもしれません。 






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     はぎたに じゅん

    Author: はぎたに じゅん
    TVコメンテーター
    法政大学法学部教授
    元朝日新聞編集委員
     政治記者、カイロ、ウィーン
     ボン特派員などを歴任
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