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    民主党代表選挙のバグ(1) - 2010.09.08 Wed

     民主党党組織代表選挙の制度にはバグがあると書きました(9月6日)。その1は、党員・サポーターが参加する党首選挙の結果、総理大臣が選出されるという委任システムです。


    もちろん、民主党は政党ですから、その意思が「全体の意思」と食い違うことがあるのは当然です。一方、自民党はじめ、すべての政党の意思が全体の意思と食い違うのも当然です。それぞれの「傾向」を持った政党が選挙で争い、全体の意思の多数がどの政党を支持するかによって、政権の帰属が決まるのが選挙による民主主義の基本です。



    ですから、いまメディア各社の世論調査結果(全体の意思を推定する指標)が「菅直人首相7:小沢一郎前幹事長3」なのに、党員・サポーターの投票結果が「小沢勝利」と出ることになったとしても、それ自体は異とするには及びません。

    昨年夏の総選挙で、民意は民主党に政権を与えました。総理大臣は最大与党の党首がなるのが道理ですから、今回の民主党代表選挙の勝利者は総理大臣になるべきです。これが政党政治です。ただ、政党政治は選挙による議会制民主主義のツールです。もし、総理大臣の選出を委任された民主党が、全体の民意とあまりにかけ離れた総理大臣候補=代表を選出するようなことがあれば、次の選挙で民主党から政権を剥奪する民意のビルトイン・スタビライザーが発動することがありうるのです。



    政党は主義主張を持った独立の集団ですから、全体の民意の鼻息をうかがうのみに汲々としているようでは意味はありません。世論調査集団に陥ってしまいます。政党としての政策の自主性、国民に指導者として提示する人材選定の自主性を失わないのは極めて大事です。しかし、政党としてのシステムに上記のビルトインスタビライザーを作動させないようなリミッターがプログラムされていなければなりません。すなわち、あまりに民意とかけ離れた党首を選出しないことです。



    かつての自民党は、田中金脈事件のあと、故椎名悦三郎氏による「椎名裁定」故三木武夫氏を総裁=総理に選出しました。当時の自民党にはリミッターがプログラムされていたといえるでしょう。このとき、三木首相に襲いかかったのは旧田中派でした。しかし、その自民党も、小泉純一郎氏の長期政権のあとの政権たらい回しのときには、このリミッターが作動しなくなっていました。


    では、小沢さんは「民意とあまりにかけ離れた政治家」でしょうか? 私にはそうだと断定はできませんが、メディアの世論調査の大勢をみるかぎり、「菅さんの方が、より全体の民意とかけ離れていない」と世論は見ているのでしょう。

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    Author: はぎたに じゅん
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    法政大学法学部教授
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     政治記者、カイロ、ウィーン
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