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    「陰の総理」と「闇の権力者」の死闘へ 小沢氏提訴で - 2010.10.16 Sat

    東京第5検察審査会が小沢一郎・民主党元代表にかかる政治資金規正法違反事件で「強制起訴」の結論を出したことについて、小沢氏は15日、検察審査会の議決の取り消し強制起訴へ向けた手続きの差し止めなどを求め、東京地裁に行政訴訟を提起しました。この行政訴訟が持つ政治的な意味について考えてみましょう。
     
    私は、この行政訴訟が  
    1.小沢氏の政治生命をさらにすり減らす  
    2.民主党が分裂・崩壊に向かう一歩になる
    と見ています。

    小沢小沢一郎氏

    ●行政訴訟却下の場合
     
    いまの世論は小沢氏にとって不利ですが、行政訴訟は却下される可能性が強いといわれます。行政訴訟が却下されれば、強制起訴の手続きが進みます。その場合、検察審査会の権威は高まりますし、仮に強制起訴の結果が初級審で無罪と出ても、検察審査会の権威にかかわる問題ですから、事案は最高裁まで行く可能性が高いでしょう。

    ●行政訴訟受理の場合
     
    一方、行政訴訟が受理された場合はどうでしょう? 行政訴訟の一審で小沢氏に不利な決定が出た場合、小沢氏は上級審に提訴するでしょう。逆に、小沢氏に有利な決定が出た場合は、国が上級審に提訴するでしょう。小沢氏の所属する民主党政権だとはいえ、法にしたがって出された検察審査会の決定と検察審査会の権威、さらに審査会をを存在させている現行法を守る義務が国にはあるからです。いずれのケースでも、司法手続きは最高裁まで行くでしょう。これには時間がかかります。もし、政府が上級審に提訴しなければ、政府は「私党」との批判を受けます。

    ●いずれの場合でも小沢氏のダメージは大きい

    行政訴訟の決着がつくまでの間、強制起訴手続きは止められるかもしれませんが、ただちに強制起訴手続きがとられて、小沢氏の確信通り「無罪」の結果を得るケースよりも長い間、小沢氏にとって「灰色」の状態が続きます。この間に、検察審査会に、村木厚子・元厚生労働省局長の訴追のような重大な瑕疵がない限り、小沢氏冤罪論が強まるとは思われません。おまけに小沢氏は68歳。持病も抱えているそうです。民主党による政権交代を実現したときなみの世論の支持を回復することは期待できないのはもちろん、小沢氏の政治生命は一寸刻みで弱っていくでしょう。

    ●法治国家と行政訴訟
     
    では、小沢氏はなぜ提訴という勝負に出たのでしょうか。これを理解するには、仙谷由人官房長官の14日の発言がヒントになります。仙谷長官は行政訴訟としての提訴について「刑事公判の中で争うしかないのではないか」と述べ、筋違いとの見解を示しました。しかし、事態は仙谷長官の法律家としての理解通りにはなりませんでした。実はこの発言は、小沢氏の属する民主党を与党とする内閣の番頭としてのぎりぎりの発言だったのでしょう。

    福田康夫 福田康夫元官房長官

     小沢氏のとった道、行政訴訟は国を相手どって行うものです。官房長官はその国を代表する存在です。小泉純一郎内閣当時、ハンセン病国家賠償訴訟で国による控訴を断念する政治決定をしたのは、当時の福田康夫官房長官でした。政府は現行法の枠内で行動することを義務づけられています。このケースでは、政府が法にしたがってとるべき道は「控訴」でした。それを覆したのは超法規的措置の一種ですし、「最高の道徳」(参照:hagitani.blog51.fc2.com/blog-date-20101005.html
    を実現することを求められる政治の判断でした。

    ●「陰の総理」と「闇の権力者」の死闘へ

    仙谷2 
    仙谷由人官房長官

     国は自らに違法行為がないかぎり、行政訴訟では最高裁までがんばることが義務づけられています。それが法治国家です。小沢氏が、仙谷官房長官のいう「刑事公判の中で」争わず、行政訴訟の道を選んだことで、仙谷氏は、好むと好まざるにかかわらず小沢氏と対決しなくてはならなくなりました。この対決は「法治国家を守る」ことと、「小沢氏の政治生命を守る」ことの抜き差しならない戦いになりました。「陰の総理」と「闇の権力者」の戦いは、党を壊しかねません。むしろ、小沢氏は、自らの生き残りのためには民主党をも壊す決意を固めたとも解釈できます。この戦い、どちらが生き残っても、民主党がいまのままのかたちでいるのはむずかしいでしょう。


    ●民主党のたどる道
     
    菅直人、小沢一郎の一騎打ちになった7月の民主党代表選挙のとき、ある高名な政治ジャーナリストが述懐しました。「民主党は奈落の底へ落ちていくだろう」と。小沢氏が世論に抗して、権力の座を奪取しようと動いた代表選挙のときに、民主党崩壊のプログラムが作動し始めていたのかもしれません。



    ● COMMENT ●

    日本はどこへ行くのでしょうか…

    萩谷さん、こんにちは。いつもブログ拝見しています。
    日本はいったいどうなるのでしょうか…いったいどこへ行くのでしょうか?
    悪しき自民党時代のウミを出してくれることを望んで民主党に一票を投じましたが、与党と野党の差でしょうか…灯りが見えない。政権を取ると無責任なことは言えないのはわかりますが。
    おまけに小沢氏の下に多くの国会議員が集結した事自体信じられなかったです。かといって今の野党に国の舵取りができるかなと思うと首をかしげてしまいます。バブルもとうに終わり、土台も環境も厳しい今、いったいこの国はどうなってしまうのでしょう!私たちは毎日を生きることでいっぱいいっぱいです。私事ですが、運良く大4の長女は就職を決めましたが、高3と高2の娘たちの学費のことやその先就職の事を考えるとため息が出ます。
    私たちもできる努力はします…政治家の皆さんにはさらに一層の努力をお願いしたいと強く思うこの頃です。

    萩谷さん、とりとめのない文章で申し訳ありません。読んで下されば幸いです。


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     はぎたに じゅん

    Author: はぎたに じゅん
    TVコメンテーター
    法政大学法学部教授
    元朝日新聞編集委員
     政治記者、カイロ、ウィーン
     ボン特派員などを歴任
    出演番組
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