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    これはギャグではない 尖閣問題での政府の態度 - 2010.09.28 Tue

     「中国の強硬姿勢続く」。NHKの27日午後7時のニュースのタイトルです。でも、事態は「続く」というより「エスカレート」と表現した方が正確ではないでしょうか?

    ●ボールはどっちに?
     
    今回の事態を招いた責任者と目されている仙谷由人官房長官は27日午前の記者会見で「ボールは中国にある」と述べました。仙谷官房長官としては、「中国の軟化」というボールが返ってくるのを期待しているのでしょう。でも、現実には、24日の船長釈放以後、中国からは雨あられと「ボール」が返ってきています。「公式謝罪、賠償要求」「尖閣諸島の領有権宣言」「尖閣諸島近海への中国漁業監視船常駐」「フジタ社員4人拘束をめぐる丹羽宇一郎・駐北京大使の会談申し入れ拒否」などなど。

    ship 中国の漁業監視船
    軍艦を改造したものが多い。
     
    それに対して手をこまねいているのが現在の日本政府です。菅直人首相は当初出席しない予定だったASEM(アジア欧州首脳会議)=来月4、5日ブリュッセルで開催=への出席を検討しているそうです。中国の温家宝首相が出席することになっているためで、そこで何とか首脳接触を実現しようというわけです。

    温家宝 温家宝・中国首相


    ●むざむざ失った最高のパブリシティの場

    しかし、先週の国連総会では、菅首相は温家宝首相に会ってもらえませんでした。さらに国連総会で、温家宝首相は領土保全をめぐって「屈服も妥協もしない」と高らかに宣言しました。世界に「尖閣諸島は中国の領土」を印象づける強烈な一撃でした。なのに、同じ国連総会の場、世界に向けての最大のパブリシティの場にいながら、菅首相は日本の主張を世界に納得させる有効なメッセージを出せませんでした。その首相がブリュッセルへ行ったところで、仙谷官房長官の夢想する「ボール」が返ってくると期待できるのでしょうか。それに、日本国首相のカウンターパートは米国なら大統領、中国なら胡錦濤主席のはずです。
     
    吉本新喜劇に池乃めだかさん(67)という俳優がいます。身長公称150センチ(実はもっと低いのではといわれています)。短躯と人柄のよさが売り物の重鎮コメディアンです。めだかさんのギャグにこういうのがあります。大男相手の喧嘩でボコボコにやられたあと、けろりとして、「よっしゃ、今日はこれぐらいにしといたるわ」とうそぶくというものです。何回見てもおもしろいギャグです。でも、「こんどやったら毅然たる態度」(前原誠司外相)「巡視船修理費請求」「ボールは中国側に」(仙谷官房長官)という日本政府高官の遠吠えを聞くと、ついつい、めだかさんのギャグを思い出してしまいます。

    仙谷2 仙谷官房長官めだか 


    ●大失態 挽回の方法は? 
     
    30日には、衆議院予算委員会で閉会中審査として尖閣問題の集中審議が行われます。部分連合どころか、野党は徹底追及の構えです。与党内からも「不透明な決着は中国政府の主張を明確に拒否できなかったと取られかねない」という声が上がっています。検察の「処分保留=釈放」を検察審査会に持ちだそうという動きも出てくるでしょう。
     
    現実の国際政治の中で犯してしまったボタンの掛け違いは、メダカさんのギャグのような笑いの対象ではありません。過ちを認めること、どこで判断を誤ったかを明らかにすること、そのうえで、甘い安全保障政策を根本から再構築することが民主党政権のやらなくてはならないことでしょう。

    「船長」は福建省へ帰っても、ターミネーターのようにI'll be backといっているそうですから。

    ● COMMENT ●

    コメントありがとうございます

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    おはようございます。やじうまでいつも拝見していました。
    今日放送でブログをされていることを知り、お邪魔させていただきました。

    テレビ同様キレのいい、かつ温かい血の通った記事を楽しみにしています。

    よろしくお願いいたします。


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    Author: はぎたに じゅん
    TVコメンテーター
    法政大学法学部教授
    元朝日新聞編集委員
     政治記者、カイロ、ウィーン
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