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    後ろ向きの一日 レコードを洗う - 2012.01.02 Mon

     新年2日目は穏やかな日でした。二階の窓からは富士山が見えます。元日のマリス・ヤンソンス+ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートの余韻で、いささか追憶の一日を過ごしました。

    マリス・ヤンソンスはアルヴィド・ヤンソンスの息子です。父アルヴィドはラトヴィア人の指揮者で(昨日、マリスをロシア人と書いたのは誤りです)、1960年代によく来日し、東京交響楽団などを指揮したのをテレビでよく見ていました。息子マリスはいまやスター指揮者で、CDなどではおなじみですが、1990年代のはじめに朝日新聞の特派員として駐在したウィーンの思い出とアルヴィドの思い出があいまってノスタルジアをかき立てられたのです。

    Arvid 
    父アルヴィド・ヤンソンスのレコード

    ニューイヤーコンサートの演目だったツィーラーの「ウィーンの市民(Wiener Bürger)から、この曲が入っているハンス・クナッパーツブッシュのレコードを聞きたくなりました。「ウィーンの休日」という1975年の日本のロンドン盤です。このレコードにはクナッパーツブッシュの秀品といわれるカレル・コムザークの「バーデン娘(Badner Mädln)」が入っています。「バーデン娘」は1960年代はじめごろ、フジテレビが放送していた午後の映画劇場のテーマに使われた曲ですから、このyoutubeを聴いてみれば、覚えている方もいるでしょう(ただし、高年者のみ)。
    www.youtube.com/watch

    クナ 
    クナッパーツブッシュの「ウィーンの休日」
    日本ロンドン GT9036

    何十回と聴いて、レコードはほこりだらけです。最近仕入れたVPIのレコードクリーナーでクリーニング。そうそう、もうひとつ、1980年代のはじめにドイツ・ケルンにいたころ予備として購入していたドイツTELDECのレコードも洗います。洗浄液にイソプロピルアルコールを使うので、冬の閉めきった部屋で使うと頭が痛くなってきますから、2枚が限度です。この種のレコードクリーナーにも思い出があります。20代のころ住んだ長野市に、「トーチク・ミジック」というよいレコード屋さんがありました。音楽好きの店員さん2人と仲良くなってよく通いました。7~8年前に残念ながらこのお店はつぶれてしまいました。このお店が当時この種のレコードクリーナーを備えていたのです。VPIと違ってたぶんKeith Monksというもっと値の張るものでしたが、この効果は抜群でした。老い先も短いことだし、せめてレコードを気持ちよく聞きたいとVPIのクリーナーを入手しました。VPIのクリーナーも値が張りますが、並行輸入品は正規輸入品の半額でした。

    VPI 
    VPI HW-16.5

    効果は抜群です。すり減った日本ロンドン盤は多少厳しい。でも、あまり聴いていなかった独TELDEC盤は新品同様になりました。使っている装置は前にも書きましたが、35年前のプレーヤーとTANNOYのスピーカーです。ひとつ変わったのは、アンプ。35年前のaccuphaseがさすがにあやしくなったので、日本のTriodeという新進メーカーの三極管A級アンプTRV-A300SERに交換しました。このシステムが醸しだす音は、まさに古き良きウィーンの雰囲気です。

    Liliput 
    プラーターのリリパット鉄道

    子ども時代から想像していたウィーン。現実に住むこともできました。ユーゴ内戦、北朝鮮の核疑惑と仕事は忙しかった中、たまの休日に幼い3人の子と通ったプラーターの公園と遊園地。映画「第三の男」の大観覧車はもちろん、ニューイヤーコンサートにも出てきた全長3キロもあるミニ鉄道リリパットは子どもたちのお気に入りでした。中には「白鳥の騎士」というアトラクションもありました。全長30メートルぐらい、幅1メートルぐらいの楕円形の水路を長さ1メートルぐらいの木造の粗末な白鳥のかたちをしたボートが人に引かれて回るだけの単純このうえないものですが、当時5歳だった次男がお気に入りで、毎回それに乗っていたものです。そんな20年前の思い出にひたって、お化粧を直した「バーデン娘」を堪能しました。レコードのタイトルも「ウィーンの休日」ですから。

    バーデン娘 
    クナッパーツブッシュとウィーン・フィル
    独TELDEC 6.41767AH

    一方、便利な世の中になったものです。カレル・コムザークとはどんな音楽家だったのか、wikipediaをひけばすぐにわかります。クナッパーツブッシュについてもです。昔は、レコードジャケットの裏面解説だけが頼り。でも、輸入盤の裏面解説を理解したくて、高校時代に一生懸命ドイツ語を勉強した甲斐がありました。レコードから聴こえる音に現実を忘れることもできましたし、レコードジャケットの裏面解説とあわせて想像を飛躍させることができたのも、文字と音だけだったテレビ時代以前の世代の特権だったような気がします。

    そんなこんなで、日が落ちていこうとしています。さて、今夜は原稿書きで「書き初め」です。



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     はぎたに じゅん

    Author: はぎたに じゅん
    TVコメンテーター
    法政大学法学部教授
    元朝日新聞編集委員
     政治記者、カイロ、ウィーン
     ボン特派員などを歴任
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