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    1歩後退でも2歩前進を all japanで原発事故解決へ - 2011.03.30 Wed

    東京電力福島第1原子力発電所を「冷やし、閉じ込める」作業の課題は前日と大きくは変わっていません。日本経済新聞30日付朝刊の「福島原発、専門家ら『3つの懸念』燃料棒激しく損傷」は①1号機「空だきに近い状態」②2号機、圧力容器もなお不安定③3号機含め汚染水除去は難航、と現状をまとめています。東電はフランス・アレバ社などの助言を受けつつ汚染水除去の努力を続けています。汚染水を抜かないとポンプや配線に作業員が近づけず、本格的な冷却機能を回復できないからです。同時に汚染水を環境に撒き散らさない注意が必要です。このため、汚染水をタンカーで回収する案も検討されています。また、水溶性の合成樹脂を敷地内に撒布して放射性物質の拡散を防ぐことも検討されています。

    汚染水除去のイメージ 
    (日本経済新聞)

    ●「フクシマ」型解決へ知恵結集を

    一方、枝野幸男官房長官は30日午前の記者会見で建屋が吹き飛んだ1、3、4号機に、特殊な布をかぶせて放射性物質の飛散を防ぐ策を検討していることを明らかにしました。原子炉を安定して冷却するための電源復旧などに向けた作業環境を確保するためです。建造物を「梱包」する作品で知られるブルガリア生まれの芸術家クリストを思い出させるアイデアです。永田町や霞ヶ関では、さまざまなアイデアが出始めているようです。ある物質を「冷やす」ために使うというのを小耳に挟みました。東電福島第1原発事故には、スリーマイル型でも、チェルノブイリ型でもない要素があります。「ある物質」については「そんなあやしげな」という危惧もありますが、巨大地震、巨大津波発生からまもなく3週間たちます。学者・専門家、官僚機構、企業、そして民間の知恵を結集して、「フクシマ型」の解決を実現してほしいものです。

    クリスト 
    ドイツ連邦議会議事堂を梱包したクリストの作品

    遮蔽イメージ 
    (朝日新聞)

    ●依然「冷やす、閉じ込める」の途上

    枝野官房長官はその会見で、原子炉や使用済み核燃料プールの冷却について「温度がある程度、安定的に下がるまでは相当な時間がかかる」と長期化は避けられないとの見通しを示しました。米エネルギー省のライヨンズ次官補代理は29日、上院エネルギー委員会で証言し、福島第1原子力発電所の事故に関して、これまでの情報を勘案すると「事故後の処理作業が遅い」との認識を示しました。たしかに、「1歩後退2歩前進」なのか「1歩前進2歩後退」なのかわからないところはありますが、現状は「止める、冷やす、閉じ込める」の途上にあることには変わりありません

    ●オールジャパンの発想を

    菅直人福島みずほ  

    菅直人首相は29日の参院予算委員会で、社民党の福島瑞穂党首が廃炉を求めたのに対し「一定の安定状況になった後に専門家の意見を聞いて決めるが、その可能性が高い」と述べました。しかし、現状では「廃炉」ということばを引き出すことにやっきになっている人たちよりは、菅首相の方が冷静、正確な認識だといえるでしょう。「廃炉」にするにしても、その前提は「冷やし、閉じ込める」ことです。繰り返しになりますが、「反原発論者」から「原発維持論者」に至るまで、私たちは一蓮托生なのです。批判すべきは批判しなければなりませんが、一蓮托生であることは忘れてはなりません。「それ見たことか」といういらだちをぶつけるだけでは、解決のために必要な、国民の高いモラルを阻害することになりかねません。一方、政府・東電にはこれまで散見された「責任逃れ」的姿勢を払拭することが求められますし、政府・民主党には、党派的思考を捨てて、「新生日本」の礎をオールジャパンで築く度量が必要です。

    ●追記● 
    宮古市の知人1人のご健在の知らせ

    昨夜遅く「Person Finder」から1通のメールが届きました。1月に岩手県宮古市で講演したときに知り合った宮古商工会議所会頭のAさんについての情報です。文面は「ご本人より電話をいただきました。ご無事です」「状況: この人が生きているという情報を入手した。この人と連絡を取った人がいます」「すべての記録は XXXで見ることができます」というものでした。ほっと安堵しました。それにしても、今回Googleによって開設された「Person Finder」の威力には驚きました。
    「Person Finder」については20日付の「ネットが支える人々の相互扶助 大震災その後」で紹介している通り、ネット時代ならではの恩恵です。



     

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    TVコメンテーター
    法政大学法学部教授
    元朝日新聞編集委員
     政治記者、カイロ、ウィーン
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