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    大雪 重い雪 軽い雪 - 2011.02.15 Tue

    夕方から降り始めた雪が夜半には10センチを超える積雪になりました。大雪です。2月に大雪になると、亡くなった母はよく2・26事件の話をしたものです。昭和11年、母の家は東京・牛込にありました。反乱発生後、戒厳司令部から家に警備の小部隊が派遣されました。降る雪の中玄関前に歩哨に立つ兵隊さんと、叉銃。母の祖父はそれより10余年前に暗殺されていました。このときは一族に危険は及ばなかったのですが、まだ16歳だった母には重苦しく、恐ろしい思い出でした。

    226 
    2・26事件発生庁直後の半蔵門付近

    ●重い雪 軽い雪

    戦後生まれ、東京育ちの私にとっては、雪は楽しいものです。いま降っている雪はひとつひとつが大きく、かなりのスピードでぼたぼた落下してきます。いわゆる牡丹雪です。先日山形県のあつみ温泉で、降る雪をながめていたとき、その雪が小さく、ゆっくりと文字通り舞い降りてくるさまに心を奪われました。宿の女性に「ゆっくりと落ちてくるんですねえ」と声をかけると、「気温が低いから、結晶が小さくて、乾いた雪です。ですから、私たちは傘をさしません。ショールをかぶるだけでいいんですよ」という答えがかえってきました。”雪の道を角巻きの影がふたつ「どサ」「ゆサ」” 朝日新聞新人国記青森編で、名文記者の誉れ高い故疋田桂一郎記者が書いた情景を思い浮かべました。この北国の雪と比べると、関東の2月の雪は重く湿っていて、詩情の点ではいま一つです。あす、お日様が出れば溶けてしまいます。子どものころはそれが口惜しかったものです。

    [高画質で再生]

    雪のあつみ温泉(再録)

    ●かみゆきに信州人の詩情を思う

    こうした湿った雪にも詩情がこもることは、20代に勤務した長野で知りました。長野市自体は豪雪地帯ではありません。4年弱いたうちでも、車が動かせなくなったほどの雪はほんのわずかでした。そんな雪の朝、地方版に雪の話を書くために取材している中で「かみゆき」ということばを知りました。北信の人々は、湿った雪が降ると、空を見上げて「おお。かみゆきだやあ」といいます。「かみゆき」は「上雪」、ときには「神雪」とも書きます。本州の南岸を低気圧が発達しながら北上するときの雪です。この春型の湿って重い雪を冬型の乾いた軽い雪と区別して「かみゆき」と呼びます。昔、都のあった京都(上方=かみがた)に近い方から降ってくる雪だからのようです。そういえば、新潟県の上越、中越、下越地方も京都に近い方が「上」です。「かみゆき」は春が遠くないことを知らせる雪。それを文化の流れと重ね合わせたのでしょうか。「かみゆき」ということばのやわらかな響きは昔の信州の人々の素朴な詩情をうかがわせます。

    ●受験生たちよ、無事で

    太平洋岸に住む私たちにとって雪は非日常ですから、いろいろのことを考えるのでしょう。日付けが変わるころ、バイトから帰ってきた三男が「感動した!」と帰ってきて、携帯で撮った写真を見せてくれました。近所の公園の雪の積もった斜面に大きく「おつかれさまです」と書いてあるのです。

    おつかれさま 

    バイトで疲れた身にうれしかったのでしょう。長男は道路から玄関までの雪かきをしてくれました。明日の朝にはどれほど積もっているのでしょうか。でも、いまは大学受験の真っ最中。受験生の足に影響が出ないことを願います。

     

    ● COMMENT ●

    小さな出来事ですが、

    雪の日の「おつかれさまです」の文字に素直に感動してそれを写メして父に伝える息子さんに私は、別の感動を貰いました。また文字を書いた方も素敵な心の持ち主かな 政治、経済、若者の未来が見えない現代は特に、こんな素直な心が歪んでしまいそうです。ひとりの母親としてこれからの日本が心配ですが、何が出来るかわかりません。萩谷さんのブログから知らない事を知り考える事も沢山ありますしとにかく関心や色々な方の意見を聞く様にしています。民主党はどうなるのだろうー


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     はぎたに じゅん

    Author: はぎたに じゅん
    TVコメンテーター
    法政大学法学部教授
    元朝日新聞編集委員
     政治記者、カイロ、ウィーン
     ボン特派員などを歴任
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