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    親小沢、脱小沢、それぞれの孤独な戦い - 2011.02.11 Fri

    民主党代表である菅直人首相は10日、小沢一郎元代表と首相官邸で会談しました。小沢代表が強制起訴されたことを受けて「裁判決着までの離党」を促したのですが、小沢氏は予測通りこれを拒否し、会談は物別れに終わりました。首相は14日にも小沢氏の党員資格停止処分に踏み切るとみられています(朝日新聞11日朝刊)。

    菅直人2  

    ●菅・小沢会談に世論の反応なし

    小沢氏の「政治とカネ」をめぐる問題では最大のヤマ場です。世の中の反応はあまりありません。「党首のいううことをきかない一兵卒。一兵卒に命令をきかせられない党首」と揶揄するテレビもあれば、朝日新聞の11日朝刊でこのニュースはなんと3面扱い、それも面トップではありません。

    小沢問題に関しては3種類の人々がいます。
    ①小沢氏とその支持者
    ②菅首相はじめ脱小沢勢力
    ③そのどちらでもない国民大衆です。

    もっとも数の多い③の人々にとって、もはやこの問題は決着のついた問題に見えているようです。

    ●小沢氏待ち受ける時間のトンネル

    小沢一郎

    たしかに、小沢氏支持勢力のいうように起訴事実の政治資金規正法違反(虚偽記載)で小沢氏が有罪かどうかはきわめて微妙です。推定無罪が通常の起訴よりも強く働くという主張も完全には否定できません。しかし、それも所詮「蟷螂の斧」です。強制起訴は小沢氏の運命の歯車を、後戻りできないまでに動かしました。裁判上の争点整理を済ませて公判が開始されるのは夏以降とみられています。1審の決着は来年以降、もし、最高裁まで進めばいつまでかかるかわかりません。小沢氏はこの長い時間のトンネルをくぐらざるをえなくなりました。

    ●長いトンネルを抜けるとそこは・・・・・

    トンネルを出るとき、強制起訴の裁判が完全な「シロ」となったとしても、事態はあまり変わらないでしょう。③の人々にとって、小沢氏に対する「政治とカネ」の疑惑は、強制起訴の対象となった争点をはるかに超えた巨大なものになっています。そして疑惑の実体は、裁判を経てもなかったのか、あったのかも明らかにされないままでしょう。一方、時間のトンネルをくぐる間、小沢氏は政治活動の自由を大幅に制限されるだけでなく、その分、年をとります。強制起訴がつくりだした時間のトンネルは、小沢氏に結果としての巨大な「政治責任」を負わせてしまうことになりそうです。

    国会 

    ●時の流れが

    ①の人々がいくら批判、反論しても、③の人々は、この間の経過から、「起訴事実」と「疑惑」を不可分と見てしまっています。政治倫理審査会にせよ、証人喚問にせよ、小沢氏自身が申し開きをしていれば、それを切り離すことはできたかもしれません。しかし、こうした弁明の機会を拒否したのは小沢氏自身です。結果として、②の人々にとって「小沢問題」は時の流れにまかせておけば決着するものになりました。世論があまり反応しなくなったのはこのためでしょう。

    ●小沢処分はアリバイにすぎない

    他方、②の人々の戦いは①の人々同様孤独です。参院選の敗北、マニフェスト総崩れの中で、菅政権はいつまでももつかわかりません。小沢氏自身の命脈が「時間の問題」だとしても、「脱小沢」を掲げて登場した菅政権である以上、不作為のまま小沢氏の影響力の衰弱を待つのでは共倒れです。菅政権にとっては「小沢処分」は「政権の延命」と同義語になってしまいました。しかし、14日に打ち出される「小沢処分」は「不作為ではない」というアリバイ証明以上のものではありません。そこで「除籍」「離党勧告」「党員資格停止」のいずれの処分が出されても、小沢氏支持勢力は強く反発します。彼らには、小沢支持勢力に純化した政権をつくる力こそありませんが、分派行動や国会内での造反によって菅政権を立ち往生させる程度の力はあるのです。しかし、菅政権が処分をここまで引き延ばしてしまっては、処分が菅内閣支持を大幅に回復させる可能性はほとんどないといってよいでしょう。
     


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    法政大学法学部教授
    元朝日新聞編集委員
     政治記者、カイロ、ウィーン
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