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    就職 ひとつの断面 ITベンチャー経営者との対話から - 2010.12.15 Wed

    松本滞在2日目の昨日は 朝方の氷雨がやみ、午後から晴れ間が広がりました。全国でも年間日照時間がもっとも長い都市という松本に曇り空はあまり似合いません。うれしい天気予報の外れです。けさは北アルプスこそ見えませんが、美しい青空が広がっています。

    松本城 
    ホテル屋上から見たけさの松本城

    ●IT企業経営者から参考になる話を

    昨日は、松本市のIT企業「情報戦略研究所」の宮下敏雄さん(57)とお話する機会を得ました。従業員50人の企業ですが、事業内容はシステムコンサルティング、受託ソフトの開発・管理など多岐にわたります。創業者の宮下さんから、就活時期の学生をかかえる大学教員として参考になる話をうかがいました。

    サーバー 
    写真はイメージです

    ●この会社はなんの会社?

    「情報戦略研究所」。漢字7字のいかめしい社名です。1985年の設立時に「これからの世界は情報が大事」との思いで命名したそうですが、パソコンも記憶装置がカセットテープという草創期でした。「総会屋さんですか?といわれたこともあるんですよ」と宮下さんはいいます。新卒社員を採用してすぐの時期、出社すると会社の前に中年の方が立っていて、「この会社は何をしているところですか?」と聞かれたそうです。実は新入社員の親で、相手が「この会社」の経営者であることを知らずに質問していたのです。

    ●親の心配

    「○○電鉄」とか「××食品」という社名なら、親にも自分の息子がどういう業種に就職したかがすぐわかります。でも、「情報戦略研究所」ではよく内容がわかりません。就職した本人は、企業訪問をし、面接を通して、会社の事業内容を理解して採用されています。しかし、親の世代はITにはほぼ無縁ですから、息子に説明されても、心配のあまり私立探偵よろしく聞き込みにきてしまったというわけです。

    ●安定に傾く親の世代

    就職セミナー 
    就職セミナー

    大学ではすでに再来年4月新卒の就活が始まっています。ゼミ生はじめ学生たちの内定状況や内定先は教師としてすごく気になります。「将来性があって、安定していて、仕事の内容がおもしろく、待遇のよい」企業に就職してほしいという点では、大学教師の私の気持ちは世の親たちとまったく同じです。宮下さんの話を聞いて、私は「安定」に重点を置きすぎていた自分に気づかされました。

    ●名前を聞いたことのない企業

    世の有名企業に内定が決まったというと安心し、名前を聞いたことのない中小企業やベンチャーに内定したと聞くと、お祝いのことばの半面、少し心配になるのです。さすがに、その会社の近くにいって聞き込みをすることはありませんが、研究室へもどってインターネットでその会社のHPをチェックします。その結果、たいていの場合は安心もし、学生のチャレンジ精神をうれしく思うのですが、顧客が企業のいわゆるBtoB企業の場合は、事業内容がしろうとにはわかりにくいことがあります。

    ●幕末に未来を切り開いたのはベンチャー

    岩崎弥太郎 
    岩崎弥太郎

    「情報戦略研究所」の事業内容は、企業間競争、国際競争の最先端分野にも関わっていることがうかがえます。また、こうした先端分野には未知のフロンティアがひろがっていそうだということも理解できました。NHKの大河ドラマ「龍馬伝」に出てくる岩崎弥太郎の九十九商会も当時のベンチャーだったのですね。日頃、日本の産業構造を大幅に転換し、先端分野のフロンティアに進出する必要を感じていながら、思わぬところで自分の保守性に気づかされたのです。

    ●IT企業と占い

    宮下さんは、こんな昔話もきかせてくれました。会社設立の株主総会のとき、ほぼ全員が「情報戦略研究所」という堅い名前に反対だったのです。いわく「ITなのだからカタカナだとおもったのに」「戦略なんて戦争にでも関与しようというのか」。紛糾の中で、冷静な方が提案しました。「高名な占い師さんに占ってもらえばよい」。宮下さんに占い師さんはいったそうです。「たしかにこの名前は堅い。しかし、宮下さん。あなたの元気さはそれを十分にカバーするでしょう」。こうして社名が決まったそうです。

    ●エネルギーに満ちた起業家よ再び

    安田善次郎 浅野総一郎 
    安田善次郎    浅野総一郎

    富を生み出すのは企業です。企業は国の基(もとい)です。元気のないいまの日本。菅直人首相は「第三の開国」を掲げていますが、どうも、子ども手当や農家の所得保障など「家禄」っぽいものに傾きがちです。岩崎弥太郎や安田善次郎、浅野総一郎などかつての日本が生み出した元気のある、エネルギーに満ちた起業者を再び輩出する日本になってほしいと思いました。



     

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    Author: はぎたに じゅん
    TVコメンテーター
    法政大学法学部教授
    元朝日新聞編集委員
     政治記者、カイロ、ウィーン
     ボン特派員などを歴任
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