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    2012-03

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    三宅久之さん引退 - 2012.03.31 Sat

    きょうは、テレビ朝日「ビートたけしのTVタックル」の収録でした。特別の日です。約10年、この番組の看板の一人だった政治評論家の三宅久之さん(82)の引退スペシャルだったからです。

    三宅さんは新聞記者としての大先輩ですが、私にとっては1985年に、やはりテレビ朝日系列の夕方のニュース「ニュースレーダー」のキャスターになったときの前任者という特別のご縁があります。あいさつにいったとき、「楽しんでおやりなさい」といってくださったのを覚えています。


    収録のとき、阿川佐和子さんに思い出を聞かれ、この話をしたとき、モニターの中で
    三宅さんが温顔で「そうだったね」とうなずいていました。カラリとドライに怒ることのできるじいさん(失礼)。東京都副知事・作家の猪瀬直樹さんは「家長」ということばをつかっていました。

    長い記者生活の経験がきちんと時間軸として蓄積され、高齢になるまで、かならずファクトに基づく話をしておられました。前半の収録に出演したあと、後半の収録をやはり政治評論家の屋山太郎さんと見ていて一致したのは「権力者との個人的関係をひけらかす」評論家ではなかったということでした。

    「ポンスケ」「デコスケ」と歯に衣きせぬ三宅さん。私も「君も政治記者やってたのに、よくそんなばかなことがいえるね」としかられたことがありますが、まったくいやな感じではありませんでした。私ももうじいさんですが、三宅さんのようなじいさんと一緒に仕事ができなくなるのはとてもさびしいです。

    オンエアは4月2日午後7時から「ビートたけしのTVタックル3時間スペシャル」(テレビ朝日)です。
     
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    1年遅れの卒業式 - 2012.03.24 Sat

     きょうは法政大学の学位授与式(卒業式)でした。法政大学は毎年、3月24日に日本武道館で卒業式を行います。卒業式に出席した学生たちは歩いて市ヶ谷の大学キャンパスに戻り、そこで学科ごとに学位記を授与されます。なぜかこの日は毎年雨が多く、和服に袴の女子学生たちはけっこう難渋するのです。ことしも雨がうらめしい卒業式でした。

     私は日本武道館には行かず、私が指導教員を務めた韓国人女子学生の修士学位記授与に立会いました。中国人の女子学生も和服、袴姿なのが印象的でした。韓国人女子学生は国に帰って仕事をさがすそうです。そのあと法学部国際政治学科の学士学位記授与に立会いました。ゼミの学生たちの顔を一堂に見られる最後の機会です。学生たちも社会に巣立つ前のひとときを同級生と楽しんでいました。

     すると、去年卒業したはずのS君がそばに立っていました。S君は私のゼミではありませんでしたが、講義のあとキャンパスを一緒に歩きながらいろいろ質問する熱心な学生です。きいてみると、卒業式に参加したのだそうです。彼らの卒業式は東日本大震災と原発事故のあおりで中止になりました。同級生たちと別れを惜しむ余裕もなく社会に巣立っていった学生たちを招いたのは「大学総長の味な計らいです」(S君)とうれしそうでした。

     それだけではありません。「社会に出て1年たってからの卒業式は感動的でした。社会人生活を経験したおかげで、ふつうに4年生の3月に卒業するよりも、きょうは1年前までの学生生活をより深く思い返すことができましたし、社会に出たということの意味もよくかみしめることができました」とS君はいいます。

     ほかにも、一回りも二回りもスケールの大きくなった1年前の卒業生の顔がありました。そして何よりうれしそうだったのは、ことしの卒業生たちでした。私のゼミ生たちは、大好きだったゼミの先輩たちと一緒に卒業を祝えるという稀有な機会に恵まれました。昨日は後輩たちによる追い出しコンパで私もみんなと大騒ぎして、いささか疲れていたのですが、すばらしい卒業式に立ち会えた満足感でその疲れもどこかにいってしまいました。彼らのこれからの幸福を祈ります。
     

    民主党抗争はチキンゲームに - 2012.03.18 Sun

      動きのとれなかった政治がやっと動きそうです。2月25日の野田佳彦総理と谷垣禎一自民党総裁の秘密会談に続いて、岡田克也副総理が3月に入っての自民党幹部との接触で、「大連立」を持ちかけたというニュースが明らかになったためです。与野党すくみあい、与党内すくみあいで、凍りついたような政治に方向が見えてくるかもしれません。

    読売新聞が伝えるところでは、民主党の小沢一郎元代表グループは「大連立は『小沢切り』が目的だ」(幹部)と反発を強めているそうです。野田・谷垣会談が明るみに出たときに、いち早く反応したのは小沢氏本人で、「不快感」を表明したとのことです。

     小沢さんと、その支持グループの反応は妥当なものでしょう。野田総理が国会で「(小泉純一郎元総理のように)抵抗勢力を作って物事を進める手法はとりたくない」といいつくろっても、岡田副総理が「私は誰といつ会ったとか、どんな話をしたのかまったく言わないことにしている」と大連立話をぼかしてみせても、この二人のベクトルは「小沢一郎という政治家との最終対決」に向かっているからです。

     昨年末からことしにかけて目立ったのは小沢一郎氏の動きでした。政治資金規正法違反事件の裁判の形成が徐々に有利に展開してきたのを受けて小沢氏は動き始めました。ことし9月の代表選で復権し、みずからが総理にならなくても政治の実権を奪取するために小沢氏にとってどうしても必要なことは、衆議院での民主党の圧倒的多数を守ることです。豪腕小沢といえども、いまや手負いの身です。小沢マジックも色あせてきました。民主党と自民党を足して二で割って小沢新党をつくる力はもはやないのです。

     解散総選挙をやられたら目もあてられません。前回総選挙で大量当選した小沢チルドレンはじめとする水ぶくれ民主党議員は、マニフェストのうそが露呈し、尖閣、沖縄、東日本大震災で醜態をさらしてしまったことで、選挙区を歩けば罵声を浴びる体たらくです。次回の総選挙で再び国会に戻って来られるのは何人ぐらいでしょうか? そうなると、とにかく解散総選挙をさせないことが議員バッジを守る道です。そこで、小沢元代表と利害が一致します。大義名分は「前回総選挙での民主党の約束を守る」ことと増税反対です。マニフェストをあくまで実行すると叫んでみても、もはやあまり信用したり、期待したりする人はあまりいません。効果があるのは「増税反対」です。社会保障と税の一体改革という苦い薬を飲まされる時期が迫れば、迫るほど、「増税反対」の旗印は有効です。何より、野田総理の党内基盤を不安定にしておけば、解散総選挙回避という時間かせぎができるからです。先週末からの消費税増税関連法案の閣議決定に向けた民主党の合同会議は、小沢グループにとっては、その主戦場です。

     いまのところ、自民党に野田総理が持ちかけたという「話し合い解散」も岡田副総理が持ちかけたという「大連立」にしても、自民党は乗り気ではありません。野田総理、福田総理の真意にまだ疑いを持っているからですし、この局面で、大連立や話し合い解散に乗っても与野党の対立軸がぼけるだけで、選挙に不利との計算があるからです。

     これに対して、民主党内への影響は小さくありません。「敵」であるはずの自民党に対して政権主流が持ちかけた「大連立」「話し合い解散」は法案成立のためというより、小沢氏、小沢グループの生命線である「増税させずに時間かせぎ」の戦略を破壊するものだからです。それだけではありません。岡田氏は10日のテレビで、消費増税に反対している小沢氏について「世論とか野党の状況いかんだ」と述べ、賛成に転じる可能性があるとの見方を示しました。しかし、仮に岡田氏のいうように小沢氏が前言を翻して小沢氏自身のための時間稼ぎに成功したとしても、小沢氏に付き従っている議員たちにとっての打撃は致命的かもしれません。小沢氏はこの20年間、政治的主張を変えてきても生き残る政治的パワーがありましたし、増税問題については、この間もことばを選んできました。しかし、「増税をつぶす」と正面から公言してしまった小沢グループの議員たちが選挙区でどのような反応に会うのかは想像に難くないからです。そうなれば、彼らが小沢氏の統制に従い続けるかどうかも注目されます。その意味で、野田+岡田の仕掛けはなかなかの破壊力を持つ可能性があるといえそうです。民主党内の抗争はいよいよ最終的なチキンゲームに発展しそうです。負けるのはブレた方でしょう。

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     はぎたに じゅん

    Author: はぎたに じゅん
    TVコメンテーター
    法政大学法学部教授
    元朝日新聞編集委員
     政治記者、カイロ、ウィーン
     ボン特派員などを歴任
    出演番組
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