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    醜態にうんざり ”小沢処分”めぐる民主党の泥仕合 - 2010.12.21 Tue

    20日に行われた菅直人首相と小沢一郎民主党元代表の会談は決裂しました。小沢氏の国会招致をめぐる民主党内の抗争は、いよいよ末期的な状況になってきました。脱小沢派も親小沢もお互いに相手側が民主党への支持低下の元凶だと非難しています。「目くそ鼻くそを嗤(わら)う」のたぐいです。民主党和歌山県連は11月に行われた同県知事選の惨敗の原因を「民主党に対する県民の怒りが頂点に達していたこと」と総括していますが、国民の怒りは、いまや脱小沢、親小沢の双方に向かっています。”小沢処分”をさらに先延ばしにすれば国民の怒りは臨界点に達するでしょう。

    小沢一郎 菅直人2 

    ●「脱小沢」でこそ問われる菅直人政権の真価

    政権交代時に民主党が約束したマニフェストがその通りに実行できないことについては、国民は比較的寛容でした。財政状況や、それを作り出した自民党政権の長年の失政を認識していたからです。「財源はあるんです」(鳩山由紀夫前首相)と自信満々だったのが、実はとんでもない勉強不足だったこともわかってきました。そして、小沢、鳩山の両看板に不明朗な政治資金の疑惑が出てくると内閣の支持率は目に見えて低下しました。菅内閣の誕生(6月)で持ち直したもののだら下がり。参院選敗北後の「菅vs小沢」の代表選挙で、「脱小沢」を掲げた菅政権の再選(9月)で支持率が浮上したのもつかの間、「脱小沢は口先だけだったのか」との疑いが浮上する中で起きた尖閣問題をめぐる混乱で支持率は急落しました。

    菅内閣支持率 
    読売新聞

    ●見透かされている「脱小沢は政権維持の道具」

    「脱小沢」派はいま、”小沢処分”を政権再浮揚のウルトラCとして利用しようとしています。「小沢氏は政倫審に出るといった約束を守るべきだ」「小沢氏の問題は選挙の障害だ」「小沢氏の責任は司法的な責任にとどまらない。政治責任を問う声に答えるべきだ」との「脱小沢派」の主張はもっともです。しかし、そうならばなぜもっと早くこの問題に決着をつけなかったのでしょうか。いまになって「証人喚問」をちらつかせても遅いというのが国民の気持ちでしょう。最近の世論調査で、比例区の投票先で自民党が民主党を上回るものや、解散総選挙を求める声が優勢になっているものが出ているのは、”小沢処分”を政権維持の道具としか考えていないことが見透かされているからでしょう。

    ●「親小沢」の主張は世論を納得させられるか?

    一方の「親小沢」派はどうでしょうか? 政治責任を想定される起訴事実に限定しようとしたり、言を左右にしたりしたあげくに前言をかんたんに翻す小沢氏や、支持率低迷の原因を仙谷由人官房長官に求め、小鳩コンビの資金問題を無視する姿勢はもはや断末魔といってもよいでしょう。一部の熱心な剛腕信者が逃げ込む理屈とはなりえても、広汎な市民を納得させることができるでしょうか?

    sengoku 

    ●「脱小沢」の政治責任

    沈んでいく泥舟の上で争う醜態があまりにも露骨なので、忘れられている点があります。それは小沢氏の国会招致が実現したあとのことです。政治資金規正法違反事件では、日本の”優秀な検察”をもってしても、訴追しきれなかった小沢氏の資金問題です。検察審査会の議決を受けて強制起訴を担当する検察官役の3弁護士は、不動産購入の資金になったとみられる4億円の不記載を起訴事実に盛り込むことを検討していると伝えられていますが、これとて、形式犯です。仮にも総理大臣が面と向かって小沢氏に「政治責任」を問う以上、それは単に「世間を騒がせた」ことによるケシカラン罪ではすみません。「小沢氏の莫大な政治資金の出所はどこか」「それには犯罪性はあるか」を明らかにする責任があります。

    ●もはや先延ばしは許されない

    国会議事堂 

    それをなおざりにしたまま、”小沢処分”を政権浮揚のための「絵に描いたモチ」ですませれば、世論の怒りはさらに政権に向かうでしょう。証人喚問を実現させた場合には、収賄などの実質犯として起訴に持ち込んで、有罪判決を得るという政治責任追及の実をあげなければ「脱小沢」「親小沢」共倒れです。「先延ばし」を得意技とする民主党ですが、もう時間は極めて限られています。いまのままでは通常国会は自民、公明の審議拒否で始まるでしょう。しかし、日本をとりまく経済、安全保障環境は先延ばしを許す状態ではないのです。だからこそ、世論は現在のところ野党の審議拒否方針に批判的なのです。しかし、民主党がなお醜態をさらし続けるなら、それも変わりかねません。




     
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     はぎたに じゅん

    Author: はぎたに じゅん
    TVコメンテーター
    法政大学法学部教授
    元朝日新聞編集委員
     政治記者、カイロ、ウィーン
     ボン特派員などを歴任
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