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    2010-09

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    速報! つるりとむけるゆで卵 - 2010.09.29 Wed

     29日夜のNHK総合「ためしてガッテン」でつるりときれいにむけるゆで卵の作り方をやっていました。

    家内と食事をとりながら見るうちに、「ドイツの秘密兵器(大げさ!)を皆様にお教えしなければ」という結論に達し、番外編を急遽つくりました。動画も入れる速報の練習として見てください。

    「ためしてガッテン」のミソはこうです。
    ゆで卵のカラがきれいに剥けず、つるりとしたゆで卵にならないのは、生卵の中にある二酸化炭素がじゃまをしている。二酸化炭素が放出されるようにゆでればよい。その方法は、タマゴのお尻、気室のある方のカラにヒビを入れてゆでればよい。

    そこで、その通りやってみました。タマゴの賞味期限は10月10日です。お尻のヒビが見えるかな?

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    たしかに、つるりとしたゆで卵になりました。でも、上手にヒビを入れるのに失敗することもありますよね。そこで、ドイツの秘密兵器の登場です。

    秘密兵器 

    タマゴの右にあるのがそれです。この秘密兵器でチョチョイとやってからゆでるとあら不思議。といっても、「ためしてガッテン式」と同じナベで同じ時間ゆでました。賞味期限も同じです。10.10.10と数字が並んでいます。縁起いいかも。

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    やはりつるりと剥けます。
    タネとシカケはあります。くぼんだ底にある小さな穴の上にタマゴのお尻をのせてぐっと押すと、上の部分が少し沈んで、穴の中から金属製の針がわずかに飛び出して、カラに小さな穴を開けてくれるのです。手でヒビを入れると、まちがってタマゴを割ってしまうかもしれませんが、これならまず安全です。不器用な人の必要が母となって生んだ発明です。といってもドイツ人の発明ではないかもしれません。ともあれ、底にはドイツ製emsaと書いてあります。家内はドイツで一人暮らしをしていた30年前から使っています。

    調べてみたら、http://www.emsa.de/english/product_detail.php
    でした。インターネット時代はすばらしい。

    同様の仕掛けの商品「トントン たまごのカラ割りセット」がamazonジャパンで、735円で売っているのもみつかりました。「在庫1点」だそうです。手に入らない場合は、画鋲の針の上にタマゴのお尻を座らせて、穴をあけるとよいでしょう。画鋲を使う方法はwikipediaにも出ています。

    夫婦して、食後にゆで卵を一つずつ食べてしまいました。おなかいっぱい


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    もうどうにもとまらない 中国 - 2010.09.29 Wed

    今回の「尖閣紛争」とは何なのでしょうか? これまでの想像を超える事態に対して、さまざまな分析が行われていますが、私は「冷戦終結の結果」だと考えています。



    ●飛び交うさまざまな説明

    1)中国の世論の圧力説
    胡錦濤政権は日中関係を大事にしたいのだけれど、反日のネット世論の圧力が強く、その扱いをあやまると体制の危機になる。これを恐れた対日強硬姿勢だ。
    2)ポスト胡錦濤をめぐる中南海の権力闘争説
    胡錦濤体制は盤石でない。保守派や上海閥(江沢民前主席系)が親日の胡体制を弱体化し、次期の政権を握ろうと揺さぶりをかけており、これを防ぐためやむを得ず強硬姿勢をとっている
    3)人民解放軍の不満解消説
    改革開放により、国民が豊かになったことで相対的に存在感が希薄になり、不満を強めている人民解放軍のガス抜きのための強硬姿勢である。

    天安門 
    天安門              萩谷写す



    ●膨張主義はとまらない

    以上の分析は今回の強硬姿勢はいずれ収まるという楽観視につながっているようです。加えて、「国際世論の『中国やりすぎ論』が中国を軟化させるだろう」という観測もこれを助けています。たしかに、28日に中国はわずかなながら軟化の兆しをみせたと伝えられました。しかし、今回中国が見せた膨張主義は一時的に引き潮を見せることはあっても、中長期的には潮位をさらに上昇させていくと、私は見ています。

    その理由は極めて単純です。「13億の国民をどう食べさせていくか」ということです。世界最大の人口圧力共産党政権を追い詰め始めています。かつての中国は想像を絶する貧困を膨大に抱え込んでいました。しかし、中国国民が立ち上がる大農民反乱は数百年に一度でした。

    レアアースなど日本に比べれば資源は豊かに見えますが、水資源は欠乏しはじめています。中国は米国とちがって自給自足のできる経済ではありません。改革開放で、「文明的な生活をする権利」に国民が気づいた結果、共産党政権は窮地に立っています。このピンチは民主主義に基づいた国作りをして来ず、軍事力を背景とした独裁権力が恩恵的に国民を豊かにしてきた結果でもあります。国民を豊かにし続けられなければ、共産党は支配の正統性を失ってしまうのです。民主主義が存在しませんから、破局は暴力的に起きるでしょう。いまや、格差の一つの指標であるジニ係数は危険なレベルを突破しています。

    麻雀 麻雀に興ずる中国市民
    wikipedia commons



    ●冷戦とその終結  麻雀をモデルに考えると

    こうした道に中国を導いたのは冷戦の終結です。冷戦とその終結のたとえ話として、私はよく麻雀を例に引きます。4人で遊ぶ麻雀。点数を争うゲームなのに、中に必ず、きれいな役作りなど点数以外の価値を追求する人がいます。そういう人はカモです。3人勝ち1人負けの経済状況がそこに発生します。冷戦時代の国際経済もこれに似ています。ソ連や中国は独自の価値=社会主義を追求しました。その結果、自由主義陣営は繁栄を謳歌しました。3人勝ち1人負けの状況でした。

    清一色
     きれいな手作り  清一色

    しかし、麻雀の世界でも、勝手に一人負けを続けていた人が「おれも勝ちたい」と、グローバル(といっても4人ですが)スタンダードの麻雀に転換します。すると、経済状況は一変します。2人勝ち2人負け、あるいは1人勝ち3人負け、3人勝ち1人負けの顔ぶれはめまぐるしく変わります。実力がものをいうようになります。国際経済にこれを移し替えれば、ソ連や中国が「おれたちも豊かな生活がしたい」と方向転換したのが冷戦の終結です。日本の現在の状況は麻雀でいえば、3人勝ちの常連からしばしば負け組に転落するようになった状態といってよいでしょう。

    平和 
    しゃにむにあがろう     なぜか役の名前は「平和」

    グローバルスタンダードの麻雀を打つようになった結果、中国は世界第二位の経済大国になりました。中国の歴史、文明、マンパワー、資源からいえば順当なことです。しかし、不幸なことに、世界はすでに資源有限の環境に突入していました。それなのに、13億の中国人は「米国人や日本人のような生活を享受する権利が私たちにもある」と声をあげています。正常な民主主義の回路が育っていないため、その圧力が流入しているのが、ネット世論です。



    ●貪る巨竜を制御できるか

    巨竜貪る(むさぼる)」というのは産経新聞の企画記事のタイトルでしたが、アフリカで、アジアで、南米で、中国がなりふりかまわず資源確保に狂奔するのは、このためですし、東シナ海や南シナ海で起きている中国の膨張主義はそのあらわれです。13億の人口はさらに増え続けますから、膨張主義をコントロールするのは極めてむずかしいと悲観的にならざるをえません。

    竜壁 
    北京・故宮の竜の壁              萩谷写す

    日本の高名な国際政治学者Aさんが言ったそうです。「日本の最大の失敗は中国に共産党政権が成立するきっかけをつくったことだ」。それが日中戦争に至る日本の戦前の大陸政策でした。いまの事態はそのときからプログラムされていたのかもしれません。

    それを聞いたやはり高名な国際政治学者Bさんがいいます。「そのおかげで、戦後の日本人が豊かな生活ができたことを忘れてはいけない」。2つの警句はよくかみしめてみる必要があります。とりわけ民主党政権には! 豊かさと安心、というのは、単に国内の「分配」だけの問題ではないのです。
     

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     はぎたに じゅん

    Author: はぎたに じゅん
    TVコメンテーター
    法政大学法学部教授
    元朝日新聞編集委員
     政治記者、カイロ、ウィーン
     ボン特派員などを歴任
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