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    2010-09

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    秋は萩の花から 名前の話 - 2010.09.30 Thu

    萩の花 我が家に咲いた萩(ハギ)の花です。
    かそけき花ですが、秋がやってきたことを印象づけてくれます。萩は俳句の秋の季語。古くから日本人に親しまれ、『万葉集』で最もよく詠まれた花だそうです。秋ハギと鹿の組み合わせの歌が多いとか。

    ところが、花札の萩は猪突猛進のイノシシとコンビにされて優雅とはいえません。生け花でも、あまり萩は主役を仰せつけられることはないようです。「何となく、正当な扱いを受けていないなあ」と萩谷は不服に思います。


    萩と荻は同じ? 違う?

    とよく似た字に荻(オギ)があります。このため、実によく間違えられます。私の名前を「はぎたに」と申し出ても、正しく書いてくれる人の何と少ないことか! また、きちんと読んでくれる人も本当に少ないのです。

    オギ オギの穂

    オギはハギよりさらに地味な植物です。見た目がススキにそっくりなため、オギと認識されないことが多いとのことです。「難波の葦は伊勢の浜荻」ということばもあります。「オギもつらいんだなあ。それに比べれば、ハギの方が風流だ」と一人得心したのですが、残念なことに、萩という字は漢字ではないのだそうです。国字といって、日本でつくられた字だということです。

    私は小さいころから、自分の名字に違和感を感じていました。「鈴木」や「田中」だったらよかったのにと思いました。かそけき「萩」が薄暗い「谷」に生えているのです。なんとなく意気があがりません。



    ●谷と谷はどう読むの?

    おまけに「谷」の方も「たに」と「」の読み方が分かれます。「萩」は正しく読んでくれても、「はぎや」と読む人の何と多いことか。ですから、病院の受付がまだ患者を名前で呼びだししていたころ、私は「はぎたに」はもちろん、「おぎたに」「はぎや」「おぎや」「はぎわら」「おぎわら」の呼びだしのどれにも、「はい」と返事をしてカウンターに行きました。そしてそれは、ほぼ100%私でした。

    でも、「はぎや」と「はぎたに」が間違えられるのは仕方がないようです。漢字二字の地名で、下に「谷」がつくもの、例えば、「XX谷」は、大阪では「XXたに」と読むのが普通で、東京では「XXや」と読むのが通常だそうです。例えば、東京の地名で「たに」と読むのは、鶯谷(うぐいすだに)と茗荷谷(みょうがだに)だけだと聞きました。もし、もっとあったら教えていただきたいと思います。


    自業自得か

     そして、「はぎや」と読まれてしまうのは、我が先祖にも責任があるようです。我が家のルーツは茨城県の旧瓜連(うりづら)町=現那珂市)です。江戸時代、そこの村医者だった先祖の姓は、「萩野谷」(はぎのや)でした。幕末維新のころ、そこの息子が「倒幕」の志を持って、へ出ました。亡くなった父は「どうも水戸・天狗党に刺激されたみたいだね」といっていました。

    常福寺
    先祖の菩提寺、瓜連の常福寺


    そして、その萩野谷家の息子は「萩谷」と改名し、陸軍軍医を退官したあと、大阪の谷町(タニマチ)で医者を開業します。相撲のタニマチの谷町です。本人は関東系ですから、「はぎや」のつもりでしたが、まわりの人々は「はぎたに」としか読んでくれません。「めんどうだ」とばかりに、「はぎたに」と自分たちでも読むことにしたのです。漢字で記録する日本の戸籍の便利さというか、いいかげんさです。

     ところが、その孫である父は東京に出て定住しました。こんどは「はぎや」と読まれることになったのです。いってみれば、「谷」の読み方をめぐる混乱は自業自得のようなものです。父は生前、「『はぎや』に戻してもいいんだよ」といっていましたが、平成の御世となっては、そうもいきますまい。

    名前は、identityの根幹なのに、「萩谷」姓のために、周囲の人を混乱させてきてしまいました。「鈴木」「田中」だったら、こんなややこしいことはなかったでしょう。我が家には3人の息子がいますが、彼らもこの混乱を背負って生きていくと思うと何となくかわいそうです。


    なんと! 萩谷が多数派に!

     そして、「萩谷」姓は両方の読み方を合わせても、日本社会ではきわめて少数派です。多少読み間違えたところで、多くの人にはまったく痛くもかゆくもありません。

    石碑
    常福寺の奉納者名簿の石碑には、
    「萩野谷」さん29人、「萩谷」さんも2人

    ところが、最近、おもしろいことがおきました。弁護士萩谷麻衣子(はぎや まいこ)さんの登場です。この萩谷さんは、やじうまプラス月曜日のコメンテーターでしたが、この番組のコメンテーターの中では、読み方は違え、「萩谷」が多数派になったのです。人生で初めてのうれしい体験でしたが、迷惑をかけたのは、MCの小松靖アナウンサーと堂真理子アナウンサーです。萩谷さんと私が同じ日に出演するときも、そうでないときも、「呼びまちがえないように、気を遣いました」とのことでした。ごめんなさい。

    そしてお粗末さまでした。


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    速報! つるりとむけるゆで卵 - 2010.09.29 Wed

     29日夜のNHK総合「ためしてガッテン」でつるりときれいにむけるゆで卵の作り方をやっていました。

    家内と食事をとりながら見るうちに、「ドイツの秘密兵器(大げさ!)を皆様にお教えしなければ」という結論に達し、番外編を急遽つくりました。動画も入れる速報の練習として見てください。

    「ためしてガッテン」のミソはこうです。
    ゆで卵のカラがきれいに剥けず、つるりとしたゆで卵にならないのは、生卵の中にある二酸化炭素がじゃまをしている。二酸化炭素が放出されるようにゆでればよい。その方法は、タマゴのお尻、気室のある方のカラにヒビを入れてゆでればよい。

    そこで、その通りやってみました。タマゴの賞味期限は10月10日です。お尻のヒビが見えるかな?

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    たしかに、つるりとしたゆで卵になりました。でも、上手にヒビを入れるのに失敗することもありますよね。そこで、ドイツの秘密兵器の登場です。

    秘密兵器 

    タマゴの右にあるのがそれです。この秘密兵器でチョチョイとやってからゆでるとあら不思議。といっても、「ためしてガッテン式」と同じナベで同じ時間ゆでました。賞味期限も同じです。10.10.10と数字が並んでいます。縁起いいかも。

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    やはりつるりと剥けます。
    タネとシカケはあります。くぼんだ底にある小さな穴の上にタマゴのお尻をのせてぐっと押すと、上の部分が少し沈んで、穴の中から金属製の針がわずかに飛び出して、カラに小さな穴を開けてくれるのです。手でヒビを入れると、まちがってタマゴを割ってしまうかもしれませんが、これならまず安全です。不器用な人の必要が母となって生んだ発明です。といってもドイツ人の発明ではないかもしれません。ともあれ、底にはドイツ製emsaと書いてあります。家内はドイツで一人暮らしをしていた30年前から使っています。

    調べてみたら、http://www.emsa.de/english/product_detail.php
    でした。インターネット時代はすばらしい。

    同様の仕掛けの商品「トントン たまごのカラ割りセット」がamazonジャパンで、735円で売っているのもみつかりました。「在庫1点」だそうです。手に入らない場合は、画鋲の針の上にタマゴのお尻を座らせて、穴をあけるとよいでしょう。画鋲を使う方法はwikipediaにも出ています。

    夫婦して、食後にゆで卵を一つずつ食べてしまいました。おなかいっぱい


    もうどうにもとまらない 中国 - 2010.09.29 Wed

    今回の「尖閣紛争」とは何なのでしょうか? これまでの想像を超える事態に対して、さまざまな分析が行われていますが、私は「冷戦終結の結果」だと考えています。



    ●飛び交うさまざまな説明

    1)中国の世論の圧力説
    胡錦濤政権は日中関係を大事にしたいのだけれど、反日のネット世論の圧力が強く、その扱いをあやまると体制の危機になる。これを恐れた対日強硬姿勢だ。
    2)ポスト胡錦濤をめぐる中南海の権力闘争説
    胡錦濤体制は盤石でない。保守派や上海閥(江沢民前主席系)が親日の胡体制を弱体化し、次期の政権を握ろうと揺さぶりをかけており、これを防ぐためやむを得ず強硬姿勢をとっている
    3)人民解放軍の不満解消説
    改革開放により、国民が豊かになったことで相対的に存在感が希薄になり、不満を強めている人民解放軍のガス抜きのための強硬姿勢である。

    天安門 
    天安門              萩谷写す



    ●膨張主義はとまらない

    以上の分析は今回の強硬姿勢はいずれ収まるという楽観視につながっているようです。加えて、「国際世論の『中国やりすぎ論』が中国を軟化させるだろう」という観測もこれを助けています。たしかに、28日に中国はわずかなながら軟化の兆しをみせたと伝えられました。しかし、今回中国が見せた膨張主義は一時的に引き潮を見せることはあっても、中長期的には潮位をさらに上昇させていくと、私は見ています。

    その理由は極めて単純です。「13億の国民をどう食べさせていくか」ということです。世界最大の人口圧力共産党政権を追い詰め始めています。かつての中国は想像を絶する貧困を膨大に抱え込んでいました。しかし、中国国民が立ち上がる大農民反乱は数百年に一度でした。

    レアアースなど日本に比べれば資源は豊かに見えますが、水資源は欠乏しはじめています。中国は米国とちがって自給自足のできる経済ではありません。改革開放で、「文明的な生活をする権利」に国民が気づいた結果、共産党政権は窮地に立っています。このピンチは民主主義に基づいた国作りをして来ず、軍事力を背景とした独裁権力が恩恵的に国民を豊かにしてきた結果でもあります。国民を豊かにし続けられなければ、共産党は支配の正統性を失ってしまうのです。民主主義が存在しませんから、破局は暴力的に起きるでしょう。いまや、格差の一つの指標であるジニ係数は危険なレベルを突破しています。

    麻雀 麻雀に興ずる中国市民
    wikipedia commons



    ●冷戦とその終結  麻雀をモデルに考えると

    こうした道に中国を導いたのは冷戦の終結です。冷戦とその終結のたとえ話として、私はよく麻雀を例に引きます。4人で遊ぶ麻雀。点数を争うゲームなのに、中に必ず、きれいな役作りなど点数以外の価値を追求する人がいます。そういう人はカモです。3人勝ち1人負けの経済状況がそこに発生します。冷戦時代の国際経済もこれに似ています。ソ連や中国は独自の価値=社会主義を追求しました。その結果、自由主義陣営は繁栄を謳歌しました。3人勝ち1人負けの状況でした。

    清一色
     きれいな手作り  清一色

    しかし、麻雀の世界でも、勝手に一人負けを続けていた人が「おれも勝ちたい」と、グローバル(といっても4人ですが)スタンダードの麻雀に転換します。すると、経済状況は一変します。2人勝ち2人負け、あるいは1人勝ち3人負け、3人勝ち1人負けの顔ぶれはめまぐるしく変わります。実力がものをいうようになります。国際経済にこれを移し替えれば、ソ連や中国が「おれたちも豊かな生活がしたい」と方向転換したのが冷戦の終結です。日本の現在の状況は麻雀でいえば、3人勝ちの常連からしばしば負け組に転落するようになった状態といってよいでしょう。

    平和 
    しゃにむにあがろう     なぜか役の名前は「平和」

    グローバルスタンダードの麻雀を打つようになった結果、中国は世界第二位の経済大国になりました。中国の歴史、文明、マンパワー、資源からいえば順当なことです。しかし、不幸なことに、世界はすでに資源有限の環境に突入していました。それなのに、13億の中国人は「米国人や日本人のような生活を享受する権利が私たちにもある」と声をあげています。正常な民主主義の回路が育っていないため、その圧力が流入しているのが、ネット世論です。



    ●貪る巨竜を制御できるか

    巨竜貪る(むさぼる)」というのは産経新聞の企画記事のタイトルでしたが、アフリカで、アジアで、南米で、中国がなりふりかまわず資源確保に狂奔するのは、このためですし、東シナ海や南シナ海で起きている中国の膨張主義はそのあらわれです。13億の人口はさらに増え続けますから、膨張主義をコントロールするのは極めてむずかしいと悲観的にならざるをえません。

    竜壁 
    北京・故宮の竜の壁              萩谷写す

    日本の高名な国際政治学者Aさんが言ったそうです。「日本の最大の失敗は中国に共産党政権が成立するきっかけをつくったことだ」。それが日中戦争に至る日本の戦前の大陸政策でした。いまの事態はそのときからプログラムされていたのかもしれません。

    それを聞いたやはり高名な国際政治学者Bさんがいいます。「そのおかげで、戦後の日本人が豊かな生活ができたことを忘れてはいけない」。2つの警句はよくかみしめてみる必要があります。とりわけ民主党政権には! 豊かさと安心、というのは、単に国内の「分配」だけの問題ではないのです。
     

    やじうまプラス卒業 - 2010.09.28 Tue

     テレビ朝日ウィークデー午前5時59分からの2時間情報番組「やじうまプラス」の火曜日版がきょう終わりました。テレビの世界では、出演者が番組を去るときは「卒業」といいます。しかし、今回の場合は番組がなくなるので、デーブ・スペクターさんは「卒業というより廃校」といっていましたね。

    オンエア終了後、堂真理子アナウンサーから花束をいただきました。

     花束2  

    その朝の新聞を、スタジオでアナウンサーが読み、それにコメンテーターが解説を加える。いまではどの民放も取り入れていますが、この手法を開発したのは、テレビ朝日です。吉澤一彦アナウンサーはこの手法の草分けです。最終回まで番組を引っ張ってくれました。約20年にわたって、テレビ朝日のアナウンサーはここを登竜門にして大成していきました。

    最後のMC、小松靖アナウンサー、堂真理子アナウンサーまで、その伝統は受け継がれ、新味を加えてきました。もちろん、番組をつくってきた制作会社Viviaのみなさんの文字通り徹夜のがんばりが出演者を支えていたのです。

    来週からこの番組は『やじうまテレビ!~マルごと生活情報局~』となって生まれ変わます。

    なお、この通称「やじマル!」でエンタメ担当の1年生アナウンサー、菅原知宏さんは、法政大学法学部をこの4月卒業した私の教え子でもあります。すてきな青年ですので、よろしくお願いします。私は、教え子にバトンタッチして、視聴者に回ります。

    長い間見ていただいたみなさま、ありがとうございました。
    木曜夕方の「スーパーJチャンネル」への私の出演は続きます。こちらもよろしくお願いします。


    これはギャグではない 尖閣問題での政府の態度 - 2010.09.28 Tue

     「中国の強硬姿勢続く」。NHKの27日午後7時のニュースのタイトルです。でも、事態は「続く」というより「エスカレート」と表現した方が正確ではないでしょうか?

    ●ボールはどっちに?
     
    今回の事態を招いた責任者と目されている仙谷由人官房長官は27日午前の記者会見で「ボールは中国にある」と述べました。仙谷官房長官としては、「中国の軟化」というボールが返ってくるのを期待しているのでしょう。でも、現実には、24日の船長釈放以後、中国からは雨あられと「ボール」が返ってきています。「公式謝罪、賠償要求」「尖閣諸島の領有権宣言」「尖閣諸島近海への中国漁業監視船常駐」「フジタ社員4人拘束をめぐる丹羽宇一郎・駐北京大使の会談申し入れ拒否」などなど。

    ship 中国の漁業監視船
    軍艦を改造したものが多い。
     
    それに対して手をこまねいているのが現在の日本政府です。菅直人首相は当初出席しない予定だったASEM(アジア欧州首脳会議)=来月4、5日ブリュッセルで開催=への出席を検討しているそうです。中国の温家宝首相が出席することになっているためで、そこで何とか首脳接触を実現しようというわけです。

    温家宝 温家宝・中国首相


    ●むざむざ失った最高のパブリシティの場

    しかし、先週の国連総会では、菅首相は温家宝首相に会ってもらえませんでした。さらに国連総会で、温家宝首相は領土保全をめぐって「屈服も妥協もしない」と高らかに宣言しました。世界に「尖閣諸島は中国の領土」を印象づける強烈な一撃でした。なのに、同じ国連総会の場、世界に向けての最大のパブリシティの場にいながら、菅首相は日本の主張を世界に納得させる有効なメッセージを出せませんでした。その首相がブリュッセルへ行ったところで、仙谷官房長官の夢想する「ボール」が返ってくると期待できるのでしょうか。それに、日本国首相のカウンターパートは米国なら大統領、中国なら胡錦濤主席のはずです。
     
    吉本新喜劇に池乃めだかさん(67)という俳優がいます。身長公称150センチ(実はもっと低いのではといわれています)。短躯と人柄のよさが売り物の重鎮コメディアンです。めだかさんのギャグにこういうのがあります。大男相手の喧嘩でボコボコにやられたあと、けろりとして、「よっしゃ、今日はこれぐらいにしといたるわ」とうそぶくというものです。何回見てもおもしろいギャグです。でも、「こんどやったら毅然たる態度」(前原誠司外相)「巡視船修理費請求」「ボールは中国側に」(仙谷官房長官)という日本政府高官の遠吠えを聞くと、ついつい、めだかさんのギャグを思い出してしまいます。

    仙谷2 仙谷官房長官めだか 


    ●大失態 挽回の方法は? 
     
    30日には、衆議院予算委員会で閉会中審査として尖閣問題の集中審議が行われます。部分連合どころか、野党は徹底追及の構えです。与党内からも「不透明な決着は中国政府の主張を明確に拒否できなかったと取られかねない」という声が上がっています。検察の「処分保留=釈放」を検察審査会に持ちだそうという動きも出てくるでしょう。
     
    現実の国際政治の中で犯してしまったボタンの掛け違いは、メダカさんのギャグのような笑いの対象ではありません。過ちを認めること、どこで判断を誤ったかを明らかにすること、そのうえで、甘い安全保障政策を根本から再構築することが民主党政権のやらなくてはならないことでしょう。

    「船長」は福建省へ帰っても、ターミネーターのようにI'll be backといっているそうですから。

    こたろう あす5歳 - 2010.09.26 Sun

    我が家のこたろうがあす5歳になります。柴犬♂です。正式な名前は「珠天号」というのだそうです。

    こたろう こたろう
             柴犬には枯れ野がよく似合います

    家内も私も子ども時代に家に犬がいました。ともに、もらってきた雑種の子でした。ですから、「飼うのなら、雑種がいいね」といっていたのですが、いまどき、雑種の子をもらう方がむずかしいということがわかりました。「だったら、断然柴犬」と家族は一致。というわけで、買うことになりました。幸い、近所に柴犬専門のケンネルがあり、見に行きました。


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    同時に生まれた2男1女のきょうだいから、活発さと愛らしさでこの子に決定。

    命名で家族内対立がありました。私は信州・駒ヶ根市・光前寺の伝説の名犬「早太郎」と名付けたかったのですが、息子たちに「早太郎は人間を守るけど、そのために死んでしまうからだめ」とあっさり却下されました。私の母方の大伯父に小太郎さんという方がいたので変な感じでしたが、「珠天号」は息子たちの希望したこたろうとして我が家の一員になりました。

    柴犬は柴犬らしく、昔ながらの庭飼いで、無駄吠えしない、立派な番犬の役目を果たしています。

    そのこたろうも成犬になりました。性格はベタベタしない、サッパリ系です。しかし、男女関係には晩手で、どうやら「草食系男子」のようです。

    我が家には3人の息子がいます。大人になって、めまぐるしく出入りするようになりました。家内と「一男去って、また一男(一難去って、また一難)」と笑っているのですが、4番目の息子のこたろうは一男ではありますが、決して「一難」にはなりません。

    注)早太郎伝説については http://www.kozenji.or.jp/ をごらんください

    スネ夫ニッポン  ドラえもんはいない - 2010.09.25 Sat

    日本赤軍によるダッカでの日航機ハイジャック事件(1977年)。超法規的措置で受刑者を引き渡し、身代金600万ドルを払った福田赳夫首相は「人命は地球より重い」との名言を残しました。深夜の首相官邸小食堂で行った政府中枢の協議で苦渋の決断をした福田さんが部屋を出てきたときに、超法規的措置の責任を自ら負う、この説明を、首相番記者だった私は小食堂前のホールで最初に本人から直接聞きました。


    福田 福田赳夫元首相

    ●説明責任はどこへ?

    30余年後、尖閣諸島での中国人船長公務執行妨害事件では、菅直人首相が「超法規的措置はできないのか」と、いらだっていたと読売新聞が伝えています。その挙げ句の処分保留=釈放ですが、政治主導のはずの民主党政権の幹部たちは、福田さんと違って、いずれも「検察が判断した」の一点張り。いうことを真に受ければ、一官庁に国の行方を決めさせて、リーダーの説明責任はどこへやら、です。

    脅しに対する屈服という点では福田さんの決断と同じです。また、いずれのケースも屈服せざるをえない事情があることも同じです。25日付の朝日新聞の社説は「大局的な判断であり、苦渋の選択であったといわざるをえない」と書き出しながら、多くの問題点を指摘しています。


    ●歴史認識とは

    福田さんの「人命は地球より重い」という発言は、その後、脅しに屈する国日本の象徴として批判されました。それでも、説明責任は果たしたといえます。一方、タカ派と批判された福田さんのこの考え方は、その後むしろハト派が尊重するところとなったのです。

    福田さんの相手はテロリスト集団でした。今回は、核兵器を持つ世界第二の経済大国です。比較にならないほどの難題であることはまちがいありません。しかし、今回の対応がアジアの国際政治の流れを決定づけかねないという外交感覚、歴史認識が、市民運動家出身、革新派弁護士出身の菅首相や仙谷由人官房長官にあったのか、はきわめて疑問です。

    仙谷仙谷官房長官  菅直人菅首相

    ●歴史は繰り返す

    中国は日本、韓国とは東シナ海で、ASEAN(東南アジア諸国連合)諸国とは南シナ海で、漁業権益海底資源、そして“領土主張”で対立しています。強大な一国と周辺の小さな国々の対立という構図です。これは中国戦国時代の故事「合従連衡」を想起させます。合従連衡とは、最も強大な秦に周辺6カ国(韓、魏、趙、燕、楚、斉)が同盟して対抗しようとした「合従」策と、秦が周辺6カ国と個別に同盟関係を築いてこれを封じた「連衡」策をいいます。

    わかりやすくいえば、クラスの中の体力も知恵もある番長に、ほかの生徒が手を組んで対抗しようとしたときに、番長がその合従を各個懐柔していくようなものです。ごちゃごちゃいうと「そんなこというなら、サシで話しをつけようぜ。表へ出ろ」と番長はすごみます。南シナ海をめぐる対立で、ASEAN諸国はASEAN全体と中国での交渉を呼びかけています。合従です。中国は「二国間で解決しよう」との態度を崩そうとしていないそうです。今回の尖閣問題でも中国はまさに「二国間の解決」で、日本を屈服させました。

    スネ夫は一人ではジャイアンにかなうわけはありません。スネ夫に説明責任を求めても「苦渋の決断」としかいいようがないでしょう。



    ●助けてくれるドラえもんはいない

    アジアはいまこうした大状況にあります。日本の屈服が、ASEAN諸国を失望させたことはまちがいありません。かつての眠れる獅子は本格的な拡張主義の姿勢を見せて咆哮を始めました。これまで、ASEAN諸国は、日本の経済力、軍事力、そして米国のアジアにおけるプレゼンスを中国に対するカウンターバランスと考えてきました。普天間基地撤去問題でハトヤマ・ニッポンをはらはらしながら見ていたのはこのためです。ところが、今回日本は、自国民にも周辺利害関係国にも、国際法と正義にかなう説明ができないまましっぽを巻きました。助けてくれるはずだった米国は、日本の安全保障政策の迷走にあきれ、距離を置きはじめました。

    flag始皇帝
                    中国共産党党旗                   秦の始皇帝       

    ●だめ押しにどう対応?

    外交力発信力でも日本の完敗です。今回の紛争で中国は「日本の司法手続きは不法で無効」「尖閣諸島は中国固有の領土」という印象を世界に植え付けることに成功しそうです。25日、中国はさらに「公式謝罪と賠償」を求めてきました。だめ押しです。「検察のせいにする」のは中国から見ても卑怯だということです。「責任者出てこい」といっているのです。魯迅は「打落水狗」、水に落ちた犬は打てと書いています。菅政権はこれにどう応えるのでしょうか? しかし、「やっちまったなあ」覆水盆にかえらず、です。

    話を合従連衡の故事に戻すと、大国秦は、合従策を連衡策で打ち破り、その上で韓、魏、趙、燕、楚、斉を一国ずつ攻め滅ぼして秦帝国を打ち立てました。かつての日本人はこの教訓を司馬遷の史記で学び、かみしめてきました。未来の歴史書が「新たな覇権勢力である中国に最初に朝貢し、アジアに新華夷秩序を成立させるさきがけとなったのは日本であった」と書くようなことがないとよいのですが。
     

    back down  屈服 - 2010.09.25 Sat

     尖閣諸島近海で日本の巡視船に船を衝突させ、公務執行妨害容疑で逮捕された中国漁船船長処分保留で釈放されました。レアアースの禁輸の脅しや、フジタの社員4人拘束といった中国のこれまでにない強硬姿勢の中で、固唾を飲んで見守っていた日本国民は、まずは拍子抜けしたと思います。

     china  

    結論からいうと、政府はこの「平成の大津事件」の処理を誤ったと私は考えます。この禍根は、民主党政権中枢が想定するよりもはるかに大きなものになるでしょう。

    今回の逮捕容疑は、公務執行妨害でした。領海侵犯でもなければ、漁業法違反でもありません。事件海域では中国漁船の不法操業は、日常茶飯事でした。それでも、海上保安庁は違反船を追い払いうのみにとどめてきました。日中関係を配慮したからです。

    その中で、今回の中国漁船の行動は突出していました。逮捕はその結果です。意図的な挑発行為、あるいはスパイ船という観測が出るのはこのためです。

    たしかに、処分保留=釈放自体は刑訴法の範囲内です。起訴便宜主義という説明もできます。外形的には主権行為です。しかし、24日の発表での那覇地検の説明は面妖です。

    「損害がわずかであった」「計画性がない」「船長に前科がない」だけで処分保留の説明としては十二分です。しかし、那覇地検の「日中関係を考慮して」という説明には強い違和感があります。東京では、仙谷由人・官房長官が「政治介入」を否定しました。記者会見でそこを突いたメディアの姿勢は当然です。一方、検察幹部は「検察庁だけで決めた」といっているそうです。

    弱腰批判を恐れた政府が、検察に政治判断の責任を押しつけた。すなわち、政府の間接、直接の介入があったと見る方が自然です。

    もっと、いやなのはいまの検察の置かれた環境からくる疑いです。脱小沢の菅直人政権ですが、民主党には、小沢疑惑をめぐって検察への敵対意識が親小沢、反小沢を問わず存在します。そこに、大阪地検特捜部のFD改竄問題が起きました。これを機に「検察退治」に意気込む政権与党をなだめることと引き替えに「政治介入」を許したのではないかとの勘ぐりが当然浮かんできます。

    24日のテレビ朝日「報道ステーション」は、決定は仙谷官房長官主導と伝えています。首相、外相は国連総会でニューヨーク。留守番の責任者とはいえ国際政治のセンスがあるとは思えない仙谷氏の判断には巨大な?マークがつきます。

    黒船   黒船
               東洋文化協會

    submarine
     中国の漢級潜水艦
                                                                  wikipedia commons
                    
    「政治介入」をめぐる疑惑には、世論調査が内閣支持率という判断を示すでしょう。その結果、民主党政権がどうなろうと、それは主権者である国民の意思次第ですが、今回の処分保留の結果、東シナ海では中国漁船の不法操業に海上保安庁が事実上まったく手が出せなくなりました。この事実は重いと思います。

    幕末期、黒船など列強に屈服した幕府を思い出します。この結果押しつけられた不平等条約を是正して主権を確立するのに明治の日本は大変なエネルギーを費やしました。歴史は150年後戻りするのでしょうか?

    おやじたちに飲ませたかった おいしくなった日本酒 - 2010.09.24 Fri

     暑さ寒さも彼岸までのことば通り、ガチャンとスイッチが入って秋になったようです。


    杉玉 造り酒屋の杉玉
              Wikipedia Commons


    さあ、日本酒の季節です。といっても、私はつい7,8年ほど前まで日本酒が苦手でした。でも、最近は「おいしい」と思っていただけるようになりました。「戦時中から続いていた日本酒級別制度が1992年に廃止されたことに関係があるよ」と教えてくれた人がいました。

    この制度は、お酒を政府が鑑査し、アルコール度数で特級一級二級と区別するものです。酒税は級別によって課税されます。この制度は、そもそも日中戦争が始まって、米市場の混乱から品質の悪い酒が横行したことに対応したものでした。しかし、級別は、戦中の配給制度のせいもあって、必ずしもお酒の味を保証するものではなくなってしまいました。このため、骨のある醸造元は政府による鑑査を拒否し、「無鑑査」として市場に出したようです。

    その反省から1992年に級別制度が廃止されました。酒の需給は市場原理にさらされました。消費者はラベルでなく、自分の舌でお酒を鑑別します。醸造元は、「特級」「一級」のラベルでなく、品質を市場に問わなくてはならなくなりました。これは、全国に数多くある地域の醸造元を勇気づけたようです。規模の小さな酒蔵ほど、努力すればきめ細かい酒造りを勉強し、実行することが容易です。こうした地域の造り酒屋さんの努力の賜物が近年の地酒ブームだったようです。

    仕事で地方へ行くと、地方地方にそれぞれおいしい日本酒があることを知らされます。地元の方の「おらが酒自慢」をうかがうのもよいものです。

    お酒  Wikipedia Commons

    そんなとき、つくづく考えるのは,、私たちの「父親の世代」にいまのおいしい日本酒を飲ませてあげたかったなということです。彼らの世代は、青春期を家族から引き離された戦場で過ごし、復員してすぐ家族の生活を支え、日本の復興高度経済成長を達成しました。いまのように楽しみの少ない時代、数少ない楽しみであるお酒が「級別制度」のお酒だったのです。

    50歳を過ぎて私にも日本酒の味がわかるようになって、「このお酒はおいしいよ」と持っていったとき、私の父はもう80歳を超えていました。「もうお酒はやめたんだよ」という父に無理強いするわけにはいきません。「若いころに飲ませてあげたかったなあ」とつくづく思ったものですが、その父は昨年亡くなりました。





    Twitterも始めてしまった 62の手習い - 2010.09.23 Thu

    Twitterを始めました。

    一昨日、朝日新聞社のOBで大学で教えている人々の集まりで、朝日新聞のインターネットと新しいメディアの権威である服部桂さんの講演をうかがって、刺激を受けたためです。

    20年前、カイロからウィーンに転任したとき、本社から

    dynabook.jpg Toshiba Dynabook J3100

    を送ってもらいました。湾岸戦争からユーゴ内戦へ。東京でIT事情を仕入れることもできず、まったく相談相手のいないウィーンで、一からMS/DOSに取り組みました。1台のパソコンで日本語で記事を書き、通信社のニュースのドイツ語配信を文字化けなしに受けるにはハードディスクを2つにパーティションして、一方に日本語と英語が使える日本語MS/DOS、他方に英語とドイツ語が使える英語MS/DOSを入れて、2つのDOSを行ったり来たりする必要があることに気づきました。

    仕事が終わって帰宅した深夜を使い、初心者にはむずかしいこの作業を行きつ戻りつ2週間かけて会得しました。これに、当時まだ始まったばかりのパソコン通信を加えて、ユーゴ内戦取材で早速役に立ちました。また、その後のパソコン修行の基礎になりました。

    20MBのハードディスクが10万円以上もした記憶があります。社費で勉強させてくれた朝日新聞社には感謝です。

    さて、一昨日、服部さんの話を聞いて、今後もがんばらなくちゃと思いました。といいつつ、こういうことは大好きなのです。服部さん、ありがとうございます。それに、いまは、インターネットからあらゆる情報が手に入りますから、楽ですね。ハードウェアも信じられないほど安くなりましたし。

    もうひとつ、励みになるのは、うちの息子たちの「コンピューターおばあちゃん」です。77歳。愛用のMacBookで、このブログにコメントを送ってきてくれています。彼女のMacの壁紙は、長年腕を磨いてきた自作の豪華な日本刺繍の写真です。Windowsデフォルトの壁紙を使っている自分が恥ずかしい。

    50、60は、はな垂れ小僧です。がんばらなくちゃ。

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     はぎたに じゅん

    Author: はぎたに じゅん
    TVコメンテーター
    法政大学法学部教授
    元朝日新聞編集委員
     政治記者、カイロ、ウィーン
     ボン特派員などを歴任
    出演番組
     スーパーJチャンネル(金)
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